そう言って扉を開け入ってきたのは

紅也だ

紅也はこちら（鏡向こう）へ来た後、校舎へ入りあの人（ガラスの先生）に連れてこられたという

それにしてもあの先生は何なんだろう

紅也はそう答えた後｢ここなんなの？頭おかしくなるよ｣と付け加え彩乃に尋ねた

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

また新たに誰かが入ってきた

入ってきたのは赤兎君

その特徴的な赤髪は凛以外居ない､そして赤兎は凛より暗めの赤な為わかりやすいのだ

凛奈は挨拶したが赤兎は何も返さず部屋の隅に座った

なんかあるのかな…

まぁ家庭内で色々あるんだな､とだけ思って流した

ここにいる人たち皆そうなんだから､こんな人がいてもおかしくない

現に私だってそうなのだから

彩乃が声をあげた

確かに…

誰もがそう思っていただろう

ガラスの先生､鏡の教室､授業が始まっているはずなのに先生が来ない

本当に不思議な所だ

凛が口を開いた

そしてこう言った

と

そこで皆ハッとお互い目を合わせあった

私､凛奈を含め今いるのは5人

前会った時はもう1人（・・・・）いた


おそらくもう1人来ないと先生は来ないし授業も始まらない､という事だ

彩乃がそう言うと皆は賛成し、学校探検に行くことになった

紅也が扉に手をかけ､扉を開け…

ようとした


扉があかないのだ

紅也は明らかに戸惑っていて､扉をガチャガチャと音を立て開けようとしている

彩乃が不思議そうに首を傾げながら扉の方へ向かった



ガチャガチャと音がする｡
どうやら開彩乃も開かなかったらしい

そう言い彩乃はペタリと床に座り込んでしまった


どうすれば...

そう思っていた


その時､

ガラガラガラ

扉が開いたのだ

そしてそこから入ってきたのは...