第7話

Episode Six
381
2020/12/06 12:37
この学園みたいな所は…本当に学校なの!?
凛
とっとりあえず教室行ってみようぜ!
凛君がそう言ったので走り出そうとした時…
彩乃
彩乃
まって!
彩乃ちゃんが声をあげた
凛奈
凛奈
どうしたの?彩乃ちゃん
彩乃
彩乃
教室…どこ?
凛
そういえば…
アナウンス
2-Aクラスー
アナウンス
早く集まりなさーい
タイミングよく流れたアナウンス
凛奈
凛奈
2-A!!
凛
でも俺たち…
凛
学年違うけどなw
確かに…
でも他に行くところがないんだ!



とりあえず行ってみよう!!



しばらく歩いていて、前方に扉を見つけた




-A



かすれてて見えない!
まぁ開けてみよう!(ポジティブ)



ガラガラガラ
凛奈
凛奈
あれ?
教室らしき扉を開けるとその先は…
凛
鏡の部屋!!
そう、そこは一面が鏡の迷路になったかのように鏡だらけで入り組んだ部屋



こんな部屋があるんだ…
教室はここでは無さそう
彩乃
彩乃
次行ってみましょ、ここが教室だとは思えないもの
彩乃ちゃんはクスッと笑い歩き出した
凛奈
凛奈
うん
私も後を着いて行く
凛
凛君は何か気になっていたらしく足を止めたが直ぐに着いてきた
歩いてから数秒後、次に見つけた教室の扉
ガラガラガラ
今度は彩乃ちゃんが扉を開けた
彩乃
彩乃
うーん…
彩乃ちゃんの口からこぼれた言葉はうーん…というため息に近い言葉
凛奈
凛奈
私も見る!!
彩乃
彩乃
わかった
交代して見させてもらうと...
凛奈
凛奈
何これ…
凛
え…?
その部屋は、天井、床が全て鏡だった
他に家具も黒板も何も無い
ただ天井と床が鏡の部屋
それ以外に説明しようとしても、それしか例えのない部屋だった
四方八方鏡で殺風景の部屋
凛
これが教室だったらまぁまぁやべぇよな!
そう言い凛君は扉をピシャリと閉めた
凛
…っ
不意に凛君が自分の目を抑えた
凛奈
凛奈
どうしたの?
私が問うと凛君は目を抑えながら
凛
痛い!痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!
と悶え始めた
凛奈
凛奈
!?
彩乃
彩乃
凛!
ガラスの先生
なんと言う不届き者
突然、知らない人の声が聞こえた
振り返るとそこに居たのは
全身にガラスの小物や服等をつけた先生らしき人


誰だろう…この人



とりあえず私はその人に話しかけて見る事にした
凛奈
凛奈
あの…
ガラスの先生
あの部屋に入るだなんて!
ガラスの先生
あーなんて悪い生徒!!
私が話しかけようとしたらその先生らしき人は私達になにも聞いたりせず私達への文句をつらつら並べ出した
ガラスの先生
もう!早く教室行きなさい!2-Aはそこの部屋でしょ!
先生らしき人は少し苛立った様子のまま先程私達が開けた迷路のような部屋を指さす
彩乃
彩乃
でも、あそこは…
ガラスの先生
教室よ!ほら!!早くお行きなさい!
凛
…痛い…
彩乃ちゃんが何か言おうとするもその人に部屋の方へ押されていった
凛君は金色の目の方を抑えながら彩乃ちゃんの後を着いて行く
私はその2人の後を追いかけていった
凛奈
凛奈
ま、待って!
 -Aクラス
凛
うわ…やっぱり感覚狂いそう…
彩乃
彩乃
おかしくなる…この部屋
この部屋に来るのは2度目だがやはりおかしくなりそうだ
どこを見ても自分、自分、自分
凛奈
凛奈
ここが教室とか…
絶対おかしい!



ん?



扉…
気が付くとガラスの先生は消え開いていた扉は閉まっていた
ガラガラガラ…
すると扉が開く
そこに入ってきたのはガラスの先生ではなく
???
なんだ…ここ

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