この学園みたいな所は…本当に学校なの!?
凛君がそう言ったので走り出そうとした時…
彩乃ちゃんが声をあげた
そういえば…
タイミングよく流れたアナウンス
確かに…
でも他に行くところがないんだ!
とりあえず行ってみよう!!
しばらく歩いていて、前方に扉を見つけた
-A
かすれてて見えない!
まぁ開けてみよう!(ポジティブ)
ガラガラガラ
教室らしき扉を開けるとその先は…
そう、そこは一面が鏡の迷路になったかのように鏡だらけで入り組んだ部屋
こんな部屋があるんだ…
教室はここでは無さそう
彩乃ちゃんはクスッと笑い歩き出した
私も後を着いて行く
凛君は何か気になっていたらしく足を止めたが直ぐに着いてきた
歩いてから数秒後、次に見つけた教室の扉
ガラガラガラ
今度は彩乃ちゃんが扉を開けた
彩乃ちゃんの口からこぼれた言葉はうーん…というため息に近い言葉
交代して見させてもらうと...
その部屋は、天井、床が全て鏡だった
他に家具も黒板も何も無い
ただ天井と床が鏡の部屋
それ以外に説明しようとしても、それしか例えのない部屋だった
四方八方鏡で殺風景の部屋
そう言い凛君は扉をピシャリと閉めた
不意に凛君が自分の目を抑えた
私が問うと凛君は目を抑えながら
と悶え始めた
突然、知らない人の声が聞こえた
振り返るとそこに居たのは
全身にガラスの小物や服等をつけた先生らしき人
誰だろう…この人
とりあえず私はその人に話しかけて見る事にした
私が話しかけようとしたらその先生らしき人は私達になにも聞いたりせず私達への文句をつらつら並べ出した
先生らしき人は少し苛立った様子のまま先程私達が開けた迷路のような部屋を指さす
彩乃ちゃんが何か言おうとするもその人に部屋の方へ押されていった
凛君は金色の目の方を抑えながら彩乃ちゃんの後を着いて行く
私はその2人の後を追いかけていった
-Aクラス
この部屋に来るのは2度目だがやはりおかしくなりそうだ
どこを見ても自分、自分、自分
絶対おかしい!
ん?
扉…
気が付くとガラスの先生は消え開いていた扉は閉まっていた
ガラガラガラ…
すると扉が開く
そこに入ってきたのはガラスの先生ではなく
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!