・入学式

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ーNosideー

理事長「えー、それで今日はお日柄もよく…」

誰が聞いてもつまらないと思う理事長の話。

今日は幻想歌学園の入学式

新入生はキラキラと顔を輝かせている人も入れば
もう寝かけてますって感じの人もいる。

理事長「えー…それでは、理事長からの話を終わります…」

やっとの事で終わった理事長の話に
新入生の人は安心した感じの顔をする。

司会者「…それでは、理事長から重大発表です。」

しかしそんな顔もつかの間、
誰もが「えー…」とでも言いたげな顔になった。

無機質なマイクの音と共に、理事長の声が流れてきた。

理事長「…ん゛、、えー…わし、理事長やめます。」

、、、。

皆「はぁぁぁぁぁぁぁぁ！？！？！？」

理事長「あ、心配しないでの。新しい理事長おるからの。」

一瞬水を差したように静まり返ったと共に、
生徒の叫び声が校舎にまで響いた。

皆「そういう問題じゃねぇ…」

この時新入生も含め初めて、
全校生徒が同じ考えをしていた…

元理事長(57歳)が舞台から去っていくと、
ｺﾂｺﾂとヒールで歩く様な音がしてきた。

「おっとっと…あっぶなぁ…」

生徒はざわざわしていた。そりゃそうだ。
幼女がヒールを履き、
キラキラしたドレスのような物を纏い、
さっきまで理事長のいた所に立っているからだ。

この時、全校生徒は思った。

皆「(いやノリ軽いな。)」

そして全校生徒はまた思った。

皆「(いや気にするわ！！)」

皆「お、おー…」

という感じで入学式が終わった。

初めて全校生徒の息があった入学式であった。

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入学式が終わり、とある三人は屋上に来ていた。

生徒会長候補として選ばれているななもり。
(ただし、本人はなりたくないらしい。)

イケメンで有名なさとみ。
(ただし、叫び声が藤原竜也に似ている。)

ジェル。
(ただし、変態。)

こんな三人衆が寄って話していた内容は
さっきの入学式だった。

1年生の廊下ー

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ーななもりsideー

俺はさとみくんとジェルくんをほっといて、
新入生を見に行った。

そんな事を考えていたら、何かが床に落ちていた。

俺が拾ったキーホルダーは
吸血鬼の翼が付いているキーホルダーだった。
真ん中に英語でなんか書いてるけど…

多分名前だと思うんだよね。多分←

海外製っぽいし…手作り感が…
そう思ったらこれ結構凄いやつじゃん！！

俺は廊下を見渡した。

しかも人が沢山いる…

折角だし、聞いてみることにした。

「えーなにこれーww」

「ウチらのじゃねえーわ。
てか先輩カッコイイねー！何年生なんすかー？」

なんかちょっとイケてる感じの女子に声掛けちゃった…

やっべー逆ナンだぁぁぁぁ！！！！

とりあえず、切り抜けるかぁ…

「あ、私のキーホルダー！！」

声がする方を向くと、金髪の美少女が立っていた。

「うん！！ありがと！先輩っ！」

「何か言った？」

フランちゃんは天使の様な笑みでこっちを向いて挨拶した。

え、可愛い美少女。

「ちょっと！あんた…ﾋｪｯ…」

ちょっとイケてる感じの女子がフランちゃんに喋りかけると

フランちゃんはさっきの天使の様な笑みと違い、
悪魔の様な笑みを見せた。

「な…あ、あんた…A組のフラン…！？」

「は、早く行こっ！」

イケてる感じの女子はそのまま逃げていった。

そう言ってフランちゃんは教室に帰って行った。

最後に一言。

めちゃくちゃ可愛い。

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ージェルsideー

なんかよう分からん鼻歌を歌っていたら、
2年の廊下に立っていた。

仕方ないなぁ…と思いつつ、教室に帰ろうとすると

ﾌﾜｯ

と甘い匂いがして、思わず振り向いた。

振り向くと、友達と喋っているのか、
人混みの方へと少し怒りながら走っていた。

…2年の廊下居ったから多分2年やんな？

でも2年やったら、アプローチせんとな…

流石に1年やとナンパやしww

なに恋愛漫画っぽい事言ってんだよ、俺。

大丈夫や、ﾄｩﾝｸ♡ってなってないから恋愛漫画やない…((

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ーさとみsideー

はぁ…皆どっか行っちゃった…

暇だしなぁ…教室戻るかぁ…

ぽてぽてと教室へ歩いている途中で図書室が開いていた。

ｶﾞﾁｬ、と音を立てて少し重いドアを開けると

1人の少女が本を読んでいた。

誰もいないっぽいし、声かけちゃえっ☆((

俺が話しかけたら女の子はﾋﾞｸｩｯってはねた。

え、かわい。

「…あ、えっと…なん、ですか？」

人見知りなのか、声が少し小さい。

…ｷｭﾝ

今のって…

俺は少し微笑んだ。

俺は図書室を出たら、足早に教室に戻った。

その後さとりさんが
赤面していたのは知る由もなかった。

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ーNosideー

教室にてー

さとみは思った。

そして、そのまま二人は
ジェルの居る2年の教室へと向かいましたとさ。

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