僕はまだ視界がぼんやりしていた
今日から新学期だ。中学二年生として頑張らなくては
いつも通りの朝
カーテンから差し込む微かな光。階段を降り、顔を洗って、歯を磨いて、身支度して朝ごはんを食べて家を出る
はあ...眠いなあ。夜中までpixivみなければよかった...
まあ春休み最後の充電ってやつだよ
転校生が美男子ならなあ...はあ...だるい
まあそんなアニメみたいなことある訳ないでしょ(フラグ)
家から学校までは自転車で約20分だ。
いつものおじさんだ
いつものおじさんってのは、僕が毎朝登校する時間に犬の散歩をして歩いているおじさんの事だ
おじさんが居るってことは間に合うかな!
おじさんが散歩をしているということはちゃんといつもの時間ってことだ!
自転車は坂道に入った
下り坂を下るのはとても気持ちい
ペダルをこぐのをやめて足をファァァァアーー!って
坂道も通り過ぎ校門が見えてきた
到着!
門の前に先生が立っていた
見慣れない先生だな
新しい先生かな?
そう思っていると挨拶が返ってきた
とても声が大きい
体格もガッチリしている
運動得意なのかな?
暑苦しい先生は嫌いだな...
昇降口の前にはクラス分け表が張り出されている。
えっと...僕は2組だな
昨年仲良くしてた島根広高や藤島宏ともクラスが別れてしまった
新しい友達出来るのかな?
と、僕は教室に向かって歩き出した
chapter2 終わり
つづく...
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。