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2021/07/25

第2話

❤︎.*






グク視点


ザーザーと強い雨が地面に打ち付けられる音がそこら中に鳴り響き、それが原因でかいつもの人混みはなく、すっからかんな歩道を一人仕事帰りにとぼとぼ歩いて帰っている。



別に家に帰ってもなにかご褒美がある訳でもないし、いちいち移動をするのがとても面倒くさく、仕事場に泊まりで働いてもいいんじゃないかとも思い始めている。



あ、でもやだ。床硬いし冷たいわ。



それに風呂も入れなくなってしまって汗臭くなってしまう。
それを考えたら家に帰る方がよっぽどマシだななんて思ってしまう。



変わらず街は雨音がリズムを刻むばかりだ。



でもちょっと違う音がした。



グルルル…



電柱の横によくドラマとかで見かける段ボールが。



はぁ。これ拾わないと駄目なパターンじゃん。
最悪、気づかなきゃよかった。



段ボールの中を覗くと、小さい子虎が一匹入っていた。



目はぱっちりだけど、何処かキリッとした印象で、まだ子供の割には綺麗なしま模様。



雨に濡れているせいか、小さくプルプルと小刻みに震えている。



仕方ない。
連れて帰るか。



"みかん"と書かれた段ボールを抱え、家へと向かった。










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