第7話

10,209
2021/06/01 09:40
その時あなたは

泣かなかった

そして、別人のように全く笑わなくなり

毎日何時間もご飯も食べずに不眠不休で踊り続けた




男女で宿舎が分かれているため、
俺にその状況が伝わるまでには時間がかかった





ヨジャ練習生「マシホくん!あなたちゃんがもう何日も何も食べてなくて...」
「ずっと踊ってて私達が説得しようとしてもやめないの」
マシホ
マシホ
分かったすぐ行く










〜あなたの練習室〜
ガチャッ
マシホ
マシホ
あなた?
(なまえ)
あなた
マシホ...?
マシホ
マシホ
おいで、ちょっとお話しよう
(なまえ)
あなた
..........
マシホ
マシホ
まずちゃんとご飯は食べて寝ないと、
マシホ
マシホ
ほんとに踊れなくなるよ
(なまえ)
あなた
うん....
マシホ
マシホ
約束できる?
(なまえ)
あなた
できる
マシホ
マシホ
じゃあちゃんと守ろうね
(なまえ)
あなた
うん、






















しばらく間を置いて、あなたは話し始めた
(なまえ)
あなた
...あのね、
マシホ
マシホ
うん
(なまえ)
あなた
私、お父さんとお母さんとお兄ちゃんが居なくなった事をずっと認めたくなかったんだと思う
(なまえ)
あなた
現実から逃げたくてずっと踊ってた
(なまえ)
あなた
...けど
(なまえ)
あなた
毎週末、電話してたのが
(なまえ)
あなた
当然週末誰からも電話かかって来なくて
(なまえ)
あなた
それで、やっぱり帰って来ないんだなって思って.........グスッ...
(なまえ)
あなた
私、もう何に縋ったら良いのか分からない...
マシホ
マシホ
...................
マシホ
マシホ
大丈夫
マシホ
マシホ
俺がいる
マシホ
マシホ
小学生の時約束したろ?
マシホ
マシホ
あなたは俺が守るって
(なまえ)
あなた
うん.......
































それから生活習慣は元通りになったものの、

あなたの心の傷は癒えるはずも無く

あなたは自分のダンスにすら自信を無くしていった

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