あなたside
言ってしまった……
お別れ会に行くって言ってしまった……!!!
まぁ、そうだよね。行かないとだよね。
うん、まあ、踏ん切りついたし、いっか!
あれ、待って。
私、遺族だから何か話さないとなのかな…
話すこと自体は苦手じゃないけど、何話せば良いんだろう……。おじいちゃんのお別れ会っていうのも迷うポイントだよね……。
うーん。いや、まだ考えなくても良いかな。
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なんて思ってたら、もうお別れ会なんですけど。
今日は9月4日、お別れ会当日。
全員が喪服を来て東京ドームへと向かう。
グループによっては来れない人も居るけど、頑なに私を誘った山ちゃんは来ている。
ま、当たり前か。
話すだけなのに大袈裟だなぁ。
まぁめったにない機会だし、ちゃんとしなきゃね。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。