第163話

スピーチ開始
1,888
2020/08/02 00:58
山田side

いよいよあなたの言葉の時間になる。

東京ドームに居る全員があなたの動きを見つめる。
八乙女光
あれ?あなた封筒もってんじゃん
有岡大貴
手紙書いてないって言ってたよね?
薮宏太
うーん、あ、あれじゃない?さっきこれじゃないです!って言ってたやつ
中島裕翔
あー!俺が指さしたやつ!
髙木雄也
じゃあなんで持っていってるの?
知念侑李
必要なんだろうね
伊野尾慧
中身何なんだろう
あの地味な茶色い封筒は確か…
山田涼介
あれ多分、ジャニーさんの遺書だよ
八乙女光
え、まじで?
薮宏太
遺書?
山田涼介
ま、スピーチ聞いてたら分かるよ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
あなたside

マイクの前に来た。いよいよ私が話し出す。


と、その前に全体に一礼。

そして、おじいちゃんにも一礼。

深く深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。
あなた

ジャニーさん、今までお疲れ様でした。

あなた

ジャニーさんは偉大な人です。ジャニーズ事務所を立ち上げ、私たちアイドルを輩出し、世界的に見ても凄いことを成し遂げてきました。

あなた

ジャニーさんは、私にとって社長でもあり、おじいちゃんでもあります。

会場がざわついた。


ジャニーズタレント全員ではないが、何人かは私のおじいちゃんはジャニーさんだと言うことも知っている。ただ、圧倒的に知らない人の方が多い。


でも、そんなの構わずに私は話し続ける。

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