山田side
山田君、もーちょい笑顔欲しいな!
あ、すみません苦笑
仕事もはかどらねぇし、伊野ちゃんとあなたには迷惑かけちゃうし。
あー、ダメだな、俺。
よし、OK!
次のグループに行こっか!
山田、大丈夫?
あはは、大丈夫だよ笑
無理はしないでよ…
分かってるよ笑
どうせ、今の俺の顔も苦笑いなんだろうな。
_______________________
あなたside
大変だ。ここまで山ちゃんが弱くなるとは思ってなかった…。とりあえず、こういうときは伊野ちゃんに相談!
伊野ちゃん!
ほぇ?
相変わらずなのね、その返事笑
え、そんな変な返事だった?笑
うーん、その返事と伊野ちゃんの笑い方は、変というか変わってる。
漢字にしたら一緒じゃん笑
たしかに笑
って!そんなのは今、関係ないの!
あ、そうなの?
山ちゃんの事なんだけど、よっぽどだよね。
まあね。
圭人とは結構いつも遊んでたしね…
今こんなだと、これから2年間持たないよ。
うーん。結構きつくなるだろうね…
なんか考えとかない?
そうだね…やっぱり、圭人になんかしてもらうのが良いと思うんだよね。
なるほど。
だから…電話かなぁ。
だよねぇ。でも、山ちゃんは電話掛けたくないって。
そっかぁ。
…あ!分かった!
え、何々?
良いこと思い付いちゃったなぁ~。これなら、山ちゃんの気持ちもちょっとは晴れるんじゃ!?
ちょ、一人で納得したような顔してないで、教えてよ!
ごめんごめん、えっとね___
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!