山田side
あなたと料理なんて久しぶりだな。
今までひどいことしたよな。
あなたは優しい上に強い。弱音とか吐かないもんな。
これからは言動とか気をつけないt_
ガシャン!
珍しい。手が滑ったんだろう。
落とした皿はしっかりと割れてしまって修復不可能。
サラダ用の皿にしようと思ったのかな。
大きめの皿。変な持ち方してた?してなかったよな。
ま、いっか。
自分の手を見つめながら、何かを考えているようだった。
_______________________
あなたside
はぁ。皿落としちゃったよ。怪我はなかったけど……私の体大丈夫だよ………ね?
前からこういうことは何回かあった。
練習中、マイクをしっかりと握っていたのに落としたり、よろけたり、急に力が入らなかったり。
今のもそう。力が入らなかった。
あ、そういえば最近は頭が痛くなることがある。特に朝。
でも、そのあと弱まるんだよね。
_______________________
こんな感じで皆喜んで食べました!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。