あなたside
まさかの今日も瑠衣のお父さんが来た。
瑠衣によると、私のことを嫌っているみたい。
私だって瑠衣のお父さんは嫌い。
できれば会いたくない。でも、この前のことは謝らなくちゃ。
私はまっすぐ瑠衣のお父さんを見て言った。
もう大丈夫。瑠衣のお父さんを見ても震えはない。
ガチャ
ん?そうだっけ?関係者以外は確かにダメだけど……家族は良いんじゃないっけ?
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瑠衣side
言わなきゃ……。
そう言って、初めてHey!Say!JUMPとして歌詞をもらった。歌詞なんて一ミリも頭に入ってこなかったけど。
そんな事より、早く言わなきゃ。あなたがさっき、父さんに正直に話してたみたいに。
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いつの間にかレッスンは終わっていた。
全員で元々居た場所に戻る。
ここで言うしかない。ここにはメンバーだけが居る。
ちょうどい居場所だ。
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作者です!
お気に入り☆100ありがとうございます!!
これからもよろしくお願いします!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。