山田side
俺らが居たのが、丁度会議室だったこともあり、全員が話し合える机と椅子があった。
それぞれ椅子に腰を下ろして、あなたが話し始めるのを待った。
あなたの話し方から、真剣に謝ってる気持ちが伝わってきた。
「皆には」ということは、他のジャニーズには言ってないということだろう。
記憶を手繰り寄せて思い出す。
あぁ、あれか。あなたが退院する日、不審者から追いかけらてたときのやつか。
※100話 遭遇 参照
メンバー全員が頷いていた。
みんな覚えていたんだろう。
ということは、あの時から既に病気は進行していたっていうことか?
確かに、さっき再発した病気って言ってたし、けっこう昔からあってもおかしくはないのか。
それが一番怖い。知らぬ間にどんどん弱っていくかもしれないし、突然死なんてことも……いや、こういうことを考えるのはやめよう。
2020年?え、待てよ、来年まで……!?
は!?嘘だろ!?
いや、でも、あのあなただよ?
さっきみんなと話したように、生きていられるなら、最後まで仕事はするって言いそうだし、きっと2020年以降も続けるはず。
やっぱり、迷うよな。
でも、あなたのことだ。
命が続くまで…的な事を言うだろ__
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!