第176話

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2020/08/14 23:54
山田side
あなた

山ちゃんが持ってるの…?

山田涼介
うん。黙っててごめん
あなた

……あー!だから一枚なかったんだ!

山田涼介
へ?
あなた

いや、この前さぁ整理しようと思って片付けしてたんだよ。そしたら紙が一枚だけなくってさ。山ちゃんだったのか~

意外にも軽めの返事が帰ってきた。

少し、思ってたのと違う。
あなた

なるほどね~。あ、後で返してくれれば全然いいよ!

山田涼介
あ、ありがとう…
全然いいよ!なんて言われるとは思ってなかった。


けど、あなたは許しても、他が許すはずがない。

そう思った矢先、すぐに聞かれた。
有岡大貴
ちょっと待って、山田、あなたの病気のこと知ってたの?
山田涼介
知ってたって言っても、そんな前からじゃねぇよ。ジャニーさんが亡くなった時くらいに知ったんだよ。あと、余命のことは知らなかった
有岡大貴
……あっそ
少し怒っているような感じでそう言われた。

大ちゃんが怒ると怖いもんな……

出来るだけ怒らせたくないけど……
あなた

ねー、晩ごはん何にするー?今日は私担当だから作んなきゃなんだけど、リクエストある?

八乙女光
なんでもいいな~
伊野尾慧
なんでもいいよ~
中島裕翔
んー、何がいいかなー?
知念侑李
本当になんでもいいな笑
あなた

えー、みんな何でもいいの?

髙木雄也
そうみたい笑
あなた

じゃあ……私の好きなうどんで!

薮宏太
そう言うと思った笑
あなた

うわ、読まれてた!笑

この会話は、すごく自然だしいつも通りに見えるかもしれない。

でも、俺からしたら、自然じゃない。

多分、何人かのメンバーは気付いてる。


いつもならここで大ちゃんが「オムライス!」とか言うのに、今日は静かだっていうことに。

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