伊野尾side
俺が大ちゃんを好きになったのは3年前。
付き合えたのは一ヶ月前。
告白は俺からだった。
本当はその時から気づいてた。
大ちゃんが俺に気がないこと。
3年前から大ちゃんは山田のことが気になってた。
それはメンバーも薄々感ずいてた。
でも、俺はその時思ったんだ。
後に大ちゃんと山田が付き合っても後悔したくない
って。
だから、YESの返事は貰えなくても大ちゃんに気持ちを伝えることにした。
その時はもちろんOKされるなんて思ってなかった。
でも、告白したらOKされた。
はっきり言って良い気分ではなかった。
でも大ちゃんは、俺と居る時だけ見せる顔がある。
楽しそうだけど、どこか悲しそうな顔。
俺は、大ちゃんが山田の所に行くのが怖かった。
だから 自然に束縛しちゃってた。
こんなような会話を今まで何回もしてきた。
完全に俺が悪いけど。
でも、大ちゃんが山田を好きでも。
山田が大ちゃんを好きでも。
俺は大ちゃんを手放したくなかった。
でも
その願いは神様が叶えてくれなかったみたい。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。