第22話

にじゅう
215
2019/03/04 09:32
伊野尾side

俺が大ちゃんを好きになったのは3年前。
付き合えたのは一ヶ月前。
告白は俺からだった。
本当はその時から気づいてた。
大ちゃんが俺に気がないこと。
3年前から大ちゃんは山田のことが気になってた。
それはメンバーも薄々感ずいてた。
でも、俺はその時思ったんだ。
後に大ちゃんと山田が付き合っても後悔したくない
って。
だから、YESの返事は貰えなくても大ちゃんに気持ちを伝えることにした。
その時はもちろんOKされるなんて思ってなかった。
でも、告白したらOKされた。
はっきり言って良い気分ではなかった。

でも大ちゃんは、俺と居る時だけ見せる顔がある。
楽しそうだけど、どこか悲しそうな顔。

俺は、大ちゃんが山田の所に行くのが怖かった。
だから 自然に束縛しちゃってた。




大貴
大貴
ただいま
慧
おかえり
慧
どこ行ってたの?
慧
今日は大ちゃんオフでしょ?
大貴
大貴
あ、ちょと山田と買い物に...
慧
ふーん。山田と......ね。
大貴
大貴
な...に...?
慧
いや、俺という彼氏がいながら他の男と買い物かーって。
大貴
大貴
他の男って...ただのメンバーじゃん!
慧
それでも山田は1人の男なの!
大貴
大貴
なんで...?
慧
は...?
大貴
大貴
どうしてメンバーと買い物しただけでそんなに言われなきゃなんないの
大貴
大貴
この前も。 
髙木とご飯言った時だってそうだったじゃん。
大貴
大貴
伊野ちゃんはみんなとご飯行くのに、俺が行くと怒るとか理不尽じゃん!!
慧
ッ...ごめん.........
こんなような会話を今まで何回もしてきた。
完全に俺が悪いけど。
でも、大ちゃんが山田を好きでも。 
山田が大ちゃんを好きでも。
俺は大ちゃんを手放したくなかった。














でも































その願いは神様が叶えてくれなかったみたい。




























































NEXT

プリ小説オーディオドラマ