第9話

きゅう
433
2019/01/22 14:21
伊野尾side

偶然公園の前を通りかかった時、山田と大ちゃんを見つけた。

大ちゃんが山田をバックハグしてる。
俺されたことないのに←
大貴
大貴
ねぇ山田...こっちみて
涼介
涼介
ん?...んッ?!
慧
は、?
山田が大ちゃんを好きなのは知ってた。
大ちゃんが俺を好きじゃないのも知ってた。
誰をすきかまでは知らないけど。


まさか...大ちゃんも山田が好き...?
だからといって簡単に別れはしないぞ。
慧
山田、告ったのかよ...
2人が話してる声が聞こえてきた。
ガサガサ...伊野尾が動く音
慧
あ、
大貴
大貴
伊野ちゃん...
大貴
大貴
ごめん山田...離れようとする
涼介
涼介
離れんな...
大貴
大貴
へ?
涼介
涼介
伊野ちゃんごめんね?
俺も大ちゃんが好きなんだわ。
慧
知ってた
大貴
大貴
伊野ちゃん知ってたの...?
慧
当たり前じゃん。 
俺と大ちゃん話してると、鬼の形相で睨んでるもん。
涼介
涼介
ふは、おもしれーじゃん“奪い合い”
大貴
大貴
え、ちょちょ、待ってよ...
慧
俺が勝つ見込みは少ないけどな
大貴
大貴
え...?
慧
大ちゃん、自分で気づいてる?
大ちゃんは俺じゃない、他の誰かが好きなんだよ。
大貴
大貴
違う...違うよ!
慧
違くない。
大貴
大貴
じゃあ誰が好きだって言うのさ!
慧
大ちゃんは、山田が好きなんだよ。
涼介
涼介
なんで俺...?
慧
大ちゃん自分で分からないの?
大貴
大貴
何が?
慧
いつも山田を目で追ってるの。
涼介
涼介
え...
大貴
大貴
...そんなの分からないじゃん!
慧
大ちゃんが分かってないだけ!
大貴
大貴
そんなこと言うなら...
堂々と俺を取り合ってよ!
涼介
涼介
いいじゃん...面白そう
慧
山田...
涼介
涼介
伊野ちゃん、この話に乗らなかったら伊野ちゃんは負けになる。
涼介
涼介
大ちゃんを好きなら本気で奪い合う。
慧
...いいじゃん...その話乗った
涼介
涼介
どっちが選ばれても文句なしな。
慧
分かってるよ
大貴
大貴
じゃ、俺は自分の家に帰るから。
涼介
涼介
おやすみ。
慧
おやすみ~

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