あなたside
中学一年の5月下旬。
中1と小6の狭間の3月。
東京に向かってる最中に交通事故に遭って入院。
もちろん入学式なんて出られへんかった。
部活に参加したのも中体連前の5月下旬。
6月にはメンバー決めんといけんかったから入ってすぐにゲームをやる事になった。
もちろんポジションはセッター。
ただ周りの子の大半が未経験。
そんな中でまともにできるわけないやん、そう思っていた。
でもうちがやってない間にも勿論練習はしてるわけで。
当たり前やけどそこそこ上手かった。
ベンチにすら入れるか分からへん。
怖い。嫌や。逃げたい。
そんな思いが毎日心のどこかにあった。
せやけど、うちのバレー部はセッターが現セッターしかおらんかったからベンチに入れた。
でもこんなん ずる やん。
自分の力でベンチ入れた訳やない。
そう思い、日に日に練習時間を増やしてった。
そうして迎えた中総体前日。
監督がベストメンバーに選んだセッターは、、
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。