あれから数日後
あの日からオンニ達は私に何もなかったように接してくれた
あの時と同じだ
事務所に行く前にサナオンニが駆け寄ってきた
私は無言でお弁当を受け取った
私はカバンを床に置き玄関に座った
自分があまりにも惨めで少し困った感じでそう言った
するとサナオンニは腰を下ろし私と同じ玄関に腰をかけた
サナオンニは私の肩を優しくつかみ左右に揺れた
手に着けた指輪を笑顔で見せてくれたサナオンニに少し恥ずかしかった
それと同時にスヨンマネが玄関のドアを開けた
サナオンニと話していた時はすごい楽しかったのに事務所に向かい練習が始まると思うと暗くなってしまう
スヨンマネに続き玄関を出ようとすると
リビングからツウィオンニが顔を出した
まだ、韓国人が怖い
心の中では全然怖くない、むしろオンニたちなんだから
でも、体が勝手に反応してしまう
私が少し震え困っていると
ツウィオンニは笑顔でそう言ってくれた
今にも消えそうなぐらい小さな声で返事をして
私は急いで玄関を出て車に向かった
、
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。