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第1話

君と僕。
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2021/09/03 06:25






















優しく暖かい風が頬に当たる。


今日は君が僕のお嫁さんになる日。


ねえ、あの日のことを思い出して。


僕と君が出会った春の日。
































































4月10日。






今日は俺の学校に転入生が来るらしい。













haechan
haechan
おはよーさん
Jeno
Jeno
あ、珍しく学校に来てる
Jeno
Jeno
急にどうしたの?
Jeno
Jeno
あ、転入生の子?
haechan
haechan
うるせー







まあ、ジェノが言ってた通り俺は学校に行ってなくて。と言うより行けてない。方がただしい。彼奴は母さんと俺と母さんの中にいる子を置いて出ていった。その後、母さんは出産でなくなった。まだ妹は五歳で保育園に行かせられるお金もないから、俺がバイトしながら妹の面倒を見ている。




なんで退学されないかって?一応俺勉強出来るし、テストではTOP10はキープしてるのもあるし、けどあれだな。校長達が俺の家の事情を把握してるからってのが1番。感謝しております。




んで、今日来たのはばあちゃんがたまには面倒見るから学校行きなさいって妹の面倒見てくれてるのとあとは、ジェノが言ってた転入生の子のこと。気になるじゃん?同じクラスに誰が来るのかとか。








haechan
haechan
ばあちゃんが妹の面倒見てくれるからきたんだよ
Jeno
Jeno
あーね。妹ちゃん元気?
haechan
haechan
めっちゃ元気 遊ぶのたまに疲れる
Jeno
Jeno
体力バカのお前でも負けるか
haechan
haechan
黙ってろ?
Jeno
Jeno
はいはい。あ、転入生可愛かったよ
haechan
haechan
お、まじ?てかなんで顔知ってんの
Jeno
Jeno
あー、塾が同じだった
haechan
haechan
ほーん、俺も久しぶりに顔出しに行ってい?
Jeno
Jeno
おいで。先生たちお前のこと心配してたよ。笑
haechan
haechan
まじ?はよ行きたくなってきた














別にヤンキーでもないし、塾もジェノとずっと一緒に通ってたけど、彼奴のせいでぜーんぶ壊れちゃったんだよね。まあ、もう知らないけど。




















「はーい、みんな座れ。」

「お、へちゃな今日は珍しく来てんだな。」

haechan
haechan
久しぶりっす
「寝ないでちゃんと授業受けろよ」
haechan
haechan
はーい





「よし、みんな座ったか?知ってると思うが転入生が来る。入ってきてくれあなた。」







『失礼します』
















いや〜、ほんとびっくりしたよ。俺のどタイプ過ぎて。
you
初めまして。○○から来たあなたです。



ほんと、一目惚れってあるんだね。妹が読んでたあの絵本だけしかないと思ってた。




























































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