なんで…私が。
すると、布をかけられて隠された。
なんで私が…なんで…?
私は人混みを出た。
すると、声が聞こえた。
? まだ気付かないの?
💫 え?
目の前には黒のフードを被った男性。
誰…?
? 君は、幽霊になったんだよ。
💫 幽霊…じゃあ、私は…!
? 君は、もう既にこの世にはいない。
衝撃的だった。
私がこの世にはもういない。
だから人も車も通り抜けた。
💫 私はもう生きてないの?
? ああ
💫 そんな…
その時、頭痛がした。
痛い、きーんと耳鳴りもする。
" 俺は_作詞作曲が好きだ "
" あなたは才能あるな "
誰の声?
聞き覚えのある声。
すごく、大切な人な気がする。
? …思い出さないか。
黒いフードの人物は溜息をつく。
? お前には今から行ってもらう所がある。
💫 え?何言って…
すると、急にお姫様抱っこをされる。
💫 いや、ちょ、離してください!
? 無理、はい出発
そう言って宙に浮く。
その時、ふわっと少しフードが浮いた。
あれ
この人_見たことある気がする。
その人はすぐにフードを首を振って上手く深く被った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!