目黒side
俺はしょっぴーに抱えられて、彼の家へ運ばれた。
そして、ソファーに寝転がり目を閉じる。
頭はボンヤリしていて、体は熱い。
「飲みすぎたな…」
と思っていると、
と言ってしょっぴーの足音はどんどん奥へ消えていく。
俺は目を開けて、しょっぴーがお風呂に行ったことを
確認し、言うことを聞かない体と頭で家を出た。
向かった先は、
ピンポーン
ガチャ
あなたの家だった。
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あなたside
もう23時半。私は大学の課題を終わらせるのに必死で、ずっとパソコンと向き合っていてやっと課題が終わった。
「はぁ〜、終わったぁ!」
と軽く伸びをしていると、
ピンポーン
こんな遅い時間にチャイムが鳴った。
「誰?」
そう思いながら、
と言って恐る恐るドアを開けると、
すごく酔っ払っためめがニコッとして立っていた。
そう言うと、
とお酒の匂いを漂わせてめめは私を抱きしめてきた。
私が何を言っても、めめの抱き締める力が強くて身動きが取れない。
私はポッケに入っていたスマホで翔太くんに電話した。
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翔太side
俺は風呂から上がって、髪を乾かしていた。
たまたまドライヤーの電源をオフにした瞬間
♪〜大好きだけど大好きだとは自分からは言わないね…
と電話がかかってきた。
パッと画面を見るとあなたからだった。
お風呂場を出てソファーを見るとそこには目黒はいない。
「あいつ…」
と思い、
そう言って電話を切った。
ドアを開けてあなたの家の方を見ると、目黒があなたに抱きついて寝ていた。
「何してんだこいつ」
と思ってあなたの方へ近づいた。
目黒は起きる気配がない。
あなたは抱きついた目黒と一緒に俺の家に来た。
目黒はソファーに寝かせて、手と足をガムテープで固定しておいた。
♡×5
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。