あなたside
私は翔太くんに昨日の夜にあったことを話すことにした。
翔太くんはそう言って私の手を掴んで部屋へ向かう。
翔太くんの部屋に入った。
部屋にはマンションにもあったシナモンがたくさん置いてあって、美容グッズも綺麗に並べてある。
って今はそんなことよりも翔太くんからの話の方が重要だ。
私はなんか怒られるような気がした。
だっていつもと雰囲気が違うから。
そう言うと翔太くんはゆっくり顔を近づけて私にキスをした。
そのキスは、昨日樹くんとした時とは違い優しく甘いキスだった。
と言って翔太くんは部屋から出て行った。
私は赤くなった顔が元に戻るまで、翔太くんのベッドに座って顔を手で扇いでいた。
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翔太side
ついにあなたにキスしてしまった。
あの場にいるのが恥ずかしくて部屋から出てきちゃったけど、冷静に考えて俺何してるんだろ。
『好き』って言う気持ちを抑えられなかった。
『自分のものなのに』って思っちゃった。
そして俺はリビングへ戻る。
「違うし…///まあそう言うことにしてた方がいいか。」
ギクッ💥
あれから俺はあなたが降りてくるまでずっといじられ続けた。
というか俺、少女マンガに出てくるような事したのか?もっと恥ずいわ…
♡×12
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。