あなたside
私はふっかさんとカフェで別れてから、阿部ちゃんと一緒に家まで帰っている。
どうしてもモヤモヤが晴れない。
と言って阿部ちゃんは背中をトントンとしてくれる。
阿部ちゃんとそうやって話をしていると、
と翔太くんと一緒にいた女の子が立っていた。
A子は嫌味ったらしく言ってくる。
それに我慢できなかったのか、阿部ちゃんが、
とA子に強い口調で言った。
私はもう精神的にボロボロ。
涙を流すことしか出来なかった。
すると、
阿部ちゃんがガチモードになった。
と言って阿部ちゃんに腕を掴まれ、早足で家の方へ向かった。
その時、A子は反省した様子もなくニヤリとして私たちと反対方向に歩いて行った。
私たちはマンションの前に着いた。
阿部ちゃんはまだ眉間にシワがよったままだ。
ピコピコ
私は勇気を出して、翔太くんと話すことにした。
♡×7
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。