第38話

お粥さん
6,248
2021/06/06 14:17
翔太side

今ふっかからメールが入った。


「仕事中だぞ…」


と思い休憩時間になってメールを開いた。


あなたが風邪をひいたという内容だった。


俺は急に心配になり、ふっかに電話する。



プルルルルルッ、プルルルルルッ
深澤辰哉
深澤辰哉
もしもし〜
渡辺翔太
渡辺翔太
ふっか!あなたの体調は?
深澤辰哉
深澤辰哉
熱が39度あるんだよね〜
渡辺翔太
渡辺翔太
やばっ!照に言って病院に連れて行ってあげてよ!
深澤辰哉
深澤辰哉
それがさ、あなたちゃんが病院行きたくないって。
深澤辰哉
深澤辰哉
だから仕事終わって帰ってきたら、あなたちゃんと病院に行って欲しいんだ。
渡辺翔太
渡辺翔太
いいよ!そんな熱だったら病院行かないと治らないもんな。
深澤辰哉
深澤辰哉
照もそう言ってたな〜
渡辺翔太
渡辺翔太
早めに帰れるようにするから、それまであなたをよろしく!
深澤辰哉
深澤辰哉
はいはーい🙋‍♂️
     ー通話が終了しました 2:13ー
渡辺翔太
渡辺翔太
あなたのために仕事早く終わらせるぞ!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

佐久間side


佐久間大介
佐久間大介
ラウールご飯1合カップに入れて持ってきて〜
ラウール
ラウール
オッケー👌
俺たちはあなたのためにお粥を作っていた。


料理をあまりやったことがない2人で作るから、キッチンはゴタゴタしている。


俺とラウールは家にあった料理本を使ってお粥を完成させた。


照がリビングに戻ってきたから味見をしてもらうことに。
佐久間大介
佐久間大介
どう…?
岩本照
岩本照
お前ら本当に初めて作った?笑
ラウール
ラウール
初めてだよ!
佐久間大介
佐久間大介
そうだよ!
岩本照
岩本照
超うまい笑笑
ラウール
ラウール
やったぁ!!!
佐久間大介
佐久間大介
やったね!!!
佐久間大介
佐久間大介
料理本様様だわ笑
ラウール
ラウール
じゃああなたちゃんの部屋に持って行こうよ!
佐久間大介
佐久間大介
そうだな!
岩本照
岩本照
今寝てるから静かに入れよ〜
ラウール
ラウール
うん!
俺らはお粥をこぼさないようにゆっくりと静かに部屋まで行った。

トントントン


ドアを開けるとぐっすりと寝ているあなたの姿が。


冷えピタをつけて氷枕をして、頭元にはポカリが置いてある。


「起こすの申し訳ないな」


と思いながらトントンと肩を叩いて、
佐久間大介
佐久間大介
あなた起きて〜
と声をかける。

すると、目をしばしばさせながら

わたし
わたし
さっく〜ん、ラウ〜ル〜
と俺たちの手を握ってくる。

俺は少しキュンとした。
ラウール
ラウール
手すごく熱いね〜
佐久間大介
佐久間大介
だな〜カイロみたい。
ラウール
ラウール
あなたちゃんお粥作ったから食べて〜
わたし
わたし
料理あまりしたことないのに作ってくれたの…?
佐久間大介
佐久間大介
あなたのために頑張ったよ!
ラウール
ラウール
食欲なくても少しだけでいいから食べて欲しいな〜
わたし
わたし
絶対食べるよ…
ありがとね…
めちゃめちゃしんどそう。
佐久間大介
佐久間大介
一口でも食べさせてあげようか?
ラウール
ラウール
佐久間くんずるい!!俺もあなたちゃんに食べさせてあげたい!!
わたし
わたし
じゃあ二口食べるよ…笑
佐久間大介
佐久間大介
じゃあ俺のターン!
はい、あーん!
わたし
わたし
ん〜!おいひぃ…!
佐久間大介
佐久間大介
やったなラウール!
ラウール
ラウール
うん!
ラウール
ラウール
じゃあ次は俺ね!
元気になぁれ!あーん!
わたし
わたし
うまっ…!
わたし
わたし
これで寝たら元気になるよ…。
ありがと…
ラウール
ラウール
いえいえ!
佐久間大介
佐久間大介
あなたが寝るの妨害したくないから、俺らはこれで出るね!おやすみなさい。
ラウール
ラウール
おやすみ〜
わたし
わたし
ごちそうさま…
俺らは部屋を出た。
ラウール
ラウール
よかったね!喜んでもらえて!
佐久間大介
佐久間大介
俺次から得意料理お粥って雑誌の取材で答えるわ笑
ラウール
ラウール
それしか作れないじゃん笑
佐久間大介
佐久間大介
やめろ!笑笑
ラウール
ラウール
早く治るといいね。
佐久間大介
佐久間大介
だな。

弱っているあなたを見ると、俺が支えてやりたいって思ってしまう。


でも、あなたが好きなのは翔太だ。



♡×14

プリ小説オーディオドラマ