渡辺side
あなたは「ラウールが心配だから」と言って、ラウールの部屋まで上がってしまった。
俺はラウールに何があったのか気になって、
俺は康二にブーブー言われたが、王様ゲームを辞めて照に話を聞きに行った。
俺は事情を把握し、ラウールの部屋へと向かう。
部屋のドアは少し開いていて中から光が漏れていた。
俺はそっと近づき、ドアの隙間から部屋の中を覗いた。
すると、ラウールがあなたにキスしていた。
『はっ?俺ら付き合ったばかりなんですけど!?』
なんて腹を立てて、部屋の中へ入ろうとした瞬間、ラウールはその場に倒れてしまった。
見た感じあなたは硬直している。
俺は一応ノックをして部屋に入った。
チュッ
うちの最年少が俺の彼女にキスしたことは許せないけど、あなたにキスできたことは嬉しかった。
まだ続きをしたいと思ったのは俺だけの秘密。
その後、俺はラウールをベッドに寝かせて、あなたと部屋を出た。
リビングに戻っている最中に、
「なんでラウールが倒れたんだろう…」
と思っていると、あなたから
「ラウールはお酒を飲んでたからキスしたんだと思う」
と聞いた。机の上にアルコール飲料の缶が置いてあったんだそう。
「慣れてないお酒を飲んだから倒れたんだ」と俺の中で思っていた事と一致した。
明日の朝はいろんな意味でラウールに怒らなければならない。
でも俺も高校生の時、ジュースと間違えてちょっとお酒飲んじゃったことがあるから、そんなキツくは言えないけど。
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岩本side
翔太にラウールとの事を話したからスッキリした。
「もう部屋に戻って寝るかぁ」
なんて思っていたら、翔太に言われた通りテクノくんとムエタイくんが近寄ってきた。
それからあなたが降りてきても
『照兄行かんで〜』と呼び止められ、
結局明け方の4時まで付き合わされたのでした。
♡×17
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。