こんにちわん♡
これを見て東京湾に沈めたいと思った人は何人いるかなぁ?
ま、いいんすけど、とりま感動系を書いて見たかったんご、今回はカップルはない…な。
アルバ全員のお話になります
それでは
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うぃる視点
みんな、楽しそうな会話をしたり、教え合ったりしてる
でも俺は1人、
別に喧嘩したわけじゃないし、何かあった訳でもない。
自然とそうなっている
俺は皆より、歌は下手だし、フリも覚えるのに時間がかかってる、だから人一倍にやらないといけない。
でも、最近喉の調子が良くなくて、歌が少し練習できない時があった
その時、俺に苦手意識を持ってるスタッフさんが
「アイドルやってるんでしょ?なら喉ケアくらい当たり前でしょ、しっかりにしてよ、他のメンバーより下手なくせに。気取ってさ、恥ずかしいと思わないの」
そう言われた、俺はすいませんとしか言わなかった
言われたことは、事実でもあり、嘘でもあるから。
アイドルをやってるからって自己管理が劣る時だってある。でも他メンよりは劣っているのは確か。
でもそれを怯んだり、イライラしたりは絶対しない。
だって、俺の練習不足だもん、俺が頑張ればいいだけ、俺がね。
誇りを持って、「俺はアイドル」と言える日まで。
少し話が脱線したけど、皆にはこのことを言っていないから、普通に楽しそうにしている。
負担をかけないように。それが俺の仕事。
練習またやろ。
このままやっても痛めるだけだし、ダンスをメインに今日はやろうかな、みんなで合わせるしね。
音楽をかけ、踊りを始める
キュキュッ、トントン、タッ
ダンッ
こんな感じで1人で永遠と自問自答を繰り返しやる
え、
どうしよう…歌練やってないから歌詞うる覚えで喉痛くて、音程取れないよ…言った方がいいよね…
俺、ダメなこと言ったかな。
負担掛けた?
迷惑掛けた?
ごめんなさい。
できない子で。
AlbaNoxにいてごめんなさい。
俺みたいな…俺みたいな何も無い人間がいて。
ごめんなさい
みんなの待ってという声も聞かずドアを閉めてエレベーターで1階に降りる
スタジオから外へ出ると、雨が降っていた。
あーあ、タイミング悪。
傘持ってないし…ま、もう俺は仕事ないから風邪引いてもいいんだけどさ。
そう思いながら雨が地面を強く打ち付けるその中を歩く。
みんな今頃嬉しがってるかな。
俺が居なくなって。
目障りがいなくなって。
その後10分程度歩き、家に入る。
お風呂にはさすがに入らないといけないと思い着替えとタオルを用意し、お風呂に入る。
腕を見る。
何度も傷付けた腕。長袖ずっと来てるから、みんなには見えないけどね。
どれだけ付けようと、どれだけ見せようと
誰も助けてくれない。
いや、助けてくれないんじゃない。
助けすら俺が避けてるから。
あーあ、嫌われちゃったよ。
次の日
アラーム音が鳴り響く、
スマホをとめ、時計を見ると
朝7時を指していた。
スマホには数件のLINE
開くと全てこっきーからだった。
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こっきー。
うぃるくん、大丈夫?
昨日体調悪そうだったからさ。
うぃるくん、頑張りすぎだよ。
1人で全部抱え込まないでね。
1人で全部抱え込んで勝手に解釈して勝手な行動。
そんなの1番迷惑かかる行為だからね。
相談すること!
しににくても、俺には絶対!
頼りないけど絶対話は聞くから!
既読付かないから寝てるかな?
また明日、コレ見たら電話してね。
いつの時間でも!
またあした!
一人きりのベットで泣く。
いつからこんなに弱くなったんだろ。
…こっきーに電話してみるか。
フルルルルフルルルル
新曲のセンターとは、新曲のサムネの画像の中心に映ること、そして、動画内の踊り、または歌は、ワンフレーズだけ自分が歌いたいところ&踊りたいところが1人だけで歌えるまたる踊れる。そういう権利を持つことができ、スタッフから発表される。
え、俺?
自分は1度も来ないと思ったのに…なんで?
ガチャ
俺って本当に下手じゃない?
人一倍頑張らなくていい?
こっきーがそう言ってくれたよ。
何でもかんでも抱え込み過ぎだって。
自信もってって。
センター推薦してくれたって聞いてなかったから、驚いた。
期待してくれる人がいるなら。
頑張ろう。
今週はちょっと、ダンス一筋でやってみて、歌はまた喉が終わってからにしよ。
そういえば喉ケアのやつ入れてくれたんだって取りに行こ
ポストへ。
ガチャ
飴や、スープ、飲み物。
ありがとって言っとかないとな。
ん?手紙?
それはメンバー一人一人からのメッセージだった
AlbaNoxより。
俺は負けない。
アイドルなんて。という言葉には。
自分らしく輝くだけ。
それが俺の取り柄だもん。
頑張りは必要だけど。
頑張り過ぎは要らないんだよね。
誰かの希望になれるように。
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1週間後
エレベーターで上にあがりいつもの部屋へ。
そしてドアを開けると…
パァン
みんなに近づくとみんなの後ろに誰かいるのがわかった。
そう言ってみんなが避けると
ドサッ
パッ
ガチャ
文月の夜を歌う…
みんなの声と靴の音が響く。
こんなに感じたことあるっけ。
いや、感じようとしなかった
それだけか。
みんな上手くなってるなぁ、
でも自分も上手くなってるんだよ…ね、
わかんないけど、でも沢山練習したから。
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おかえりうぃるくん。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。