第7話

☀️
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2021/05/10 10:17



〈ユンギ視点〉

ユンギ
ユンギ
ここ…どこだ…??
真っ白い部屋の中、俺はベットに寝かされていた。
ユンギ
ユンギ
テヒョナやジニヒョンは…???
早く、帰らないと…
モブ
モブ
目が覚めたか。
どこからともなく声が聞こえてくる。
モブ
モブ
単刀直入に言う。お前は我々が作り出したアンドロイドだ。
何を言ってるんだ…??
俺はユンギ。そこら辺にいるただの大学生だぞ。
…テヒョナとジニヒョンもどこかで監禁されてるのか?
ユンギ
ユンギ
俺の家族はどこだ???!
俺の大切な家族。ずっと俺たち3人だけだったんだ。
絶対守ってみせる。そう決めてる。
モブ
モブ
ははは…。さすが最新型。本当に家族だと思い込んでいるんだな。
モブ
モブ
これを見ろ。
白い壁に映像が映される。
それは俺だった。俺は機械によって造られていた。
沢山の小さなネジ。くっついていく身体の各部位。



……吐き気がする。
ユンギ
ユンギ
うえぇぇッ……
ぼとぼとと吐瀉物が口から流れる。

ほら……これは昨日3人で食べたラーメンだろ…。
ちゃんと俺は生きてる。
モブ
モブ
この資料を読んでおけ
天井から束のような資料が落ちてくる。
モブ
モブ
これをすべて暗記しろ。できなければ代わりがいるからな。
その資料には全てが書いていた。
テヒョナはひとりぼっちだった。ジニヒョンもアンドロイド。俺も、、アンドロイドだった。







ユンギ
ユンギ
………俺は…俺は…


全て偽物だった。俺の存在すらも。
ユンギ
ユンギ
はははは…。はは…


なんかのテレビで見たな。全部通り過ぎると笑えてくるって話。これも偽物の記憶か。
ユンギ
ユンギ
全部覚えてやるよ。廃棄処分なんてされてたまるか。生きてやる。生きて2人の元に帰る。

















それから2週間後……




俺は地獄のような試練をこなし2人の元へ帰ってきた。いや、送られたの間違いか。


河川敷が懐かしい。横を歩くテヒョナは複雑そうな顔をしている。そりゃ機械に家族ぶられてもって感じか。



でも……それでも…
ユンギ
ユンギ
…俺はお前の家族だ。
テヒョン
テヒョン
ん?なんか言いました??
ユンギ
ユンギ
なんでもない。 ほら、行くぞ!




俺はテヒョナの腕を掴み、走り出した。














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