第20話

藤井先輩
696
2019/06/02 13:47
あなた「先輩…ッ」
藤井「よお、頑張ったな。辛かったやろ?泣いてええよ。好きなだけ泣き」
その言葉に涙腺が余計緩み、声を上げて泣いた
あなた「わぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
泣いてる間、藤井先輩はずっと抱き締めてくれてて
頭も撫でてくれてた



















しばらくたった頃
藤井「な、あなたちゃん」
あなた「はい…」
藤井「しばらく俺とおろか」
あなた「……え?」
藤井「俺と居れば、すぐ守れるやん」
あなた「でも、クラスも学年も…」
藤井「空き教室」
あなた「え、?」
藤井「俺、空き教室で一人で勉強しとるんよ」
あなた「なぜ、ですか」
藤井「俺な、ほんまは卒業してんねん。学校」
卒業!?
あなた「え…!」
藤井「で、先生にあなたちゃんのこと守ってやってっていわれとるんよ」
あなた「私のこと…」
藤井「先生はな、あなたちゃんがいじめられとるん知ってたんよ。でも、こわかったんやて。そんで、助けられへんかったんやて」
先生なのに…
あなた「でも、勉強」
藤井「俺が教えたる」
あなた「先輩が、?」
藤井「な、安心やろ?」
安心やけど…
でも…
あなた「……」
藤井「まあ、強制とは言わんから」
あなた「先輩」
藤井「ん?」
あなた「わたし、先輩といます…」
藤井「そっか。なら、明日から空き教室おいでな」
あなた「は、はい…」
少しは楽になれるのか分からないけど、
でも、距離置きたいし、いい機会でもあるから
って考えよう

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