ショッピ君side
ソファに座り、スマホを凝視しているゾムさんの後ろに周る。
___ブロマガの更新か。
そう言えば今日はゾムさんの担当の日だった。
話しかけようとしたが、迷惑になる事を恐れて口をつぐむ。
それから、自分も隣に座りスマホを出した。
特にやる事もなかったが、とにかく好きな人と同じ何かをしたかった。
それからしばらくの間、俺の部屋には沈黙が訪れていた。
ふと顔を上げ、ゾムさんのスマホを横目で見る。
__あ、もうブロマガ書き終えたみたいだな。
伝える事は何もなかったが、声をかけた。
興味なさそうに返答。
手に持ったスマホから顔を上げる気配も見せずに返事を返された。
何か気に触る様なことをしたかと言われれば、特に何もしていないと思う。
言い表せない不安感に襲われ、身体に抱いていたクッションをキツく抱きしめた。
するとゾムさんはうーともあーともつかない声をあげて、背もたれに寄りかかった。
色素の薄い髪をぐしゃぐしゃと乱す。
あー…綺麗な髪なのに…。
そう思っている自分だって朝起きてから寝癖を直していないボサボサの髪だけども。
ちょっと気になってしまい、自分の頭を触ってみる。
くせっ毛。
人よりも少しばかり髪の量が多い。
だからか朝のセットとかがめんどくさい。
もそもそと自分の頭を触っていると、
ボソりと言われたその言葉。
真意を図りかねて混乱する。
頭をなでてほしいのか?とは?
寝癖を気にしてただけで、別に頭を撫でて欲しいって思ってたわけではないっすよ、という訳もなかった。
暫く何も言わない時間が流れた。
その時、
ゾムさんがこっちに向き直り俺の頭をガッと掴んだ。
そう、
撫でたと言うよりかは掴んだと表現した方が正しくその行動を表せる。
そのままガシガシと乱暴に撫でられて、ボサボサだった自分の髪がもっと汚くなった。
全然嫌ではなかった。
図星を突かれて何も言えなくなる。
それよりさ、と言葉を続け
え、何が?とは言えなかった。
シンプルに言い放った。
もっと可愛く言えないものか。
このままでは見捨てられるぞ?
軽くへこむ自分を、ゾムさんはきょとんと見つめた。
その後ふふっと笑い、
自分で顔が赤いと気付いたなら察しのいいゾムさんはもちろん分かってるんだろうな。
ーーー
すいません下手です。
正直言って前の方が上手く書けてました。
初めての作品なので…(うるうる)
お許しくださいッッ
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!