伊沢あなた目線
私は15分前ぐらいに目が覚めた。
でも多分まだ寝てると思ってるはず。
ねてるふりをずっとしてる。
私を見ているのはどうせにぃちゃんだろう。
川上に見させてまた倒れられたら困ると思って。どうせにぃちゃんなんだ。
だから私はとんでもないこと言った。
にぃちゃんのことならここで起こしてくるはずだ。
ほらやっぱり。
でここはにぃちゃんまだ寝る。
って言って。
そしたらお粥冷めちゃうよって言われるのよ。
ほら。にぃちゃんのこと全部よめてる。
最後に一言
全部にぃちゃんのことよめてたはずなのに。
えっ待って。って言うことは。
私がよめてたのは川上だったってこと?
それはそれで嬉しい。
にぃちゃんいいな。
ここの面接受ければよかったかなぁー。
失敗だわ。
そこにこうちゃんが来て。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。