次の日、恋終了を明菜に伝えた。
部活))
もし何かあればこうしようとか
何も考えずに部活の時間になってしまった。
すると、ヒナちゃんとりょう先輩が部室から2人でこっちに来た。
それを見た瞬間、まるで走っていたらに足がもつれた時のような不安感を抱いた。
なんだか昨日よりキョリも近い。
明らかに2人の距離が近くて
周りも同じように思っている。
この場合って諦めるべきなの?
まだ2人の仲を知ったわけでもないのに諦めようとしている自分がいる。
準備体操をして順番に50mと100mのタイムを計った。
そのタイムを足して1番数が小さい人が勝ち。
1位はゆめ先輩で2位はてつや先輩、3位がりょう先輩だった。
ちなみに私は4位だった
帰り道))
結局、1年生の男子と2年の男子が買うことに。
私は奢らなくてもいいし買ってもらえる訳でもないけど、てつや先輩とゆめ先輩と帰り道が同じだから着いてきた。
りょう先輩と一緒に帰るなんて初めてだ。
学校内とは違うドキドキ感がある
買うものを決めるためコンビニ内でバラバラになったが、私はたまたまりょう先輩と同じ商品棚を見ていた。
いわゆる、ふたりっきりてやつだ
りょう先輩の手には「サワヤカヨーグルト」というにっこり顔のイラストが書いてある飲料が。
どうやらりょう先輩は
「どんなとこが好きなの?」ではなく
「どんなのが好きなの?」と聞いていたらしい。
どうしたらアピールできるかなんて考えてたら聞き間違えた…。
あぁ、もうアピールのことなんて考えない!!
りょう先輩に買ってもらったヨーグルトは
爽やかで、飲めば自然と笑顔になってしまう味だった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!