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2021/10/02

第2話

🌕 [END]
あれから一年が経ち、
懸命な捜査の結果、奴を逮捕することが出来た。







 

  
随分と長いこと背負っていた荷物をそっと下ろし、
傷だらけの体のまま、俺はある場所へ向かった。










21時。










荒野が広がり、街灯のない場所にポツンと立つ倉庫。










重たい扉を開き、奥へと進む。










一年ぶりのその場所は、ホコリっぽくて気味が悪いほどに殺風景だが、
俺の目には今も鮮明にあの日の光景が残っている。










月明かりが照らすその場所に、俺はそっと花を手向けた。 






ユンギ
ユンギ
兄貴、遅くなってごめんな
ユンギ
ユンギ
仇(かたき)、、ちゃんととって来たぞ




しまっていた想いが堰を切ったように溢れ出る。










最初の涙が零れてしまうと、
あとはとどめなかった。











ここに兄貴がいたなら、こう言うだろう。







お前でも泣くことあるんだな、って。










そして俺はこう言うんだろうな。










うっせえ、泣いてなんかねえーよ、って。










もうそんな会話も出来ないのに、
何故か俺は、
歯の隙間から洩れ出る声を必死に殺して、
肩を震わせて泣いた。










ユンギ
ユンギ
悔しいけど俺、今、、
あんたに会いたくて堪んねえよ











『Moonlight』 END…