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2021/08/12

第2話

聖女、婚約破棄と国外追放を受ける

大陸の二大強国の一つ、ウェヌス王国──
(なまえ)
あなた
今、何とおっしゃいましたか?
ミハイル
ミハイル
あなた=ローゼンフィリア
ミハイル
ミハイル
今、この瞬間をもって
お前との婚約を破棄させてもらう!
神殿で祈りを捧げていたら、突然、王宮に呼び出されて、これだ。
(なまえ)
あなた
理由を聞かせて頂けませんか?
ミハイル
ミハイル
それはお前が一番よく分かってることだろう?
(なまえ)
あなた
さぁ…分かりません
(なまえ)
あなた
(まぁ大方、そこの大臣の娘にそそのかされたんでしょう)
ミハイルの背に隠れて腰にすがりつく令嬢をちらりと見る。

見た目は可愛らしくまもってあげたくなるような女性だが…。
(なまえ)
あなた
(な〜んか、きな臭いのよね)
この国の国王陛下は現在、病により伏せていることになっている、、、、、、、、、、、、、

その陛下がいない今、王位継承権第一位のミハイルが現状この国の実権を握っていた。

だが、いかんせんおつむが足りていないので、その実権を握ろうと画策かくさくする大臣の意図に気づかない。
ミハイル
ミハイル
分からないのか?
お前は本当にお飾り聖女だな
(なまえ)
あなた
(誰がお飾り聖女だ!)
(なまえ)
あなた
(聖女がどんな存在なのか、何をしてるのか分かってないくせに)
聖女とは神に祈りを捧げ、その恩恵により授かる加護で国を繁栄に導く存在である。

また、国に神聖な結界を張り、魔物の侵入を防ぐ役割も担っており、王国領土各地への巡礼や騎士団と一緒に魔物討伐へおもむいたりなど年中、国のために働かなくてはいけない。
ミハイル
ミハイル
お前には偽の聖女の疑いがかかっている
父上の病を治せないのがその証拠だ
ミハイル
ミハイル
それに加え、こちらのユリア嬢に行った酷い仕打ちの数々
ミハイル
ミハイル
婚約破棄は当然ながら、お前を国外追放とする
(なまえ)
あなた
(陛下…この王子は次期国王には向いていないと思いますよ)
陛下が聖女にも治せない病に伏せているというのは、私と王妃様と神官長しか知らない大嘘である。

何故そんな嘘をついたのかというと、王位継承権を持つ二人の王子のどちらが次期国王に相応しいか見定めるためだ。

第一王子は言わずもがなこのミハイル、第二王子はこのバカ王子とは比べものにならないぐらい優秀なカイル殿下。

二人は同じ年齢だが、ミハイルは正妻、カイル殿下は側室の間に生まれた子だ。

陛下は療養という名の行楽、カイル殿下は遠方の領土へ自ら魔物討伐に、それぞれ国を離れている。
(なまえ)
あなた
お言葉ですがミハイル様、聖女がいなくなればこの国は終わりです
(なまえ)
あなた
それでも私を追放なさるのですか?
ミハイル
ミハイル
ふんっ、聖女ならここにもいる
こちらの真の聖女、ユリア嬢がな!
ミハイルは自分の背後に隠れていた令嬢を愛おしそうに見つめた。
ユリア
ユリア
ミハイル様…ええ、私がいます
ミハイル
ミハイル
ユリア嬢は神託により聖女と認められた
ミハイル
ミハイル
きっと、父上の病もユリア嬢の真の聖女の力で治るだろう
ミハイル
ミハイル
だから偽の聖女のお前などに用はない
国税の無駄遣いだ
(なまえ)
あなた
……そうですか
ミハイル
ミハイル
第一王子 ミハイルの名において
あなた=ローゼンフィリアを偽の聖女を語った罪で国外追放とする
(なまえ)
あなた
(ったく…この国がどうなっても知らないんだから)
(なまえ)
あなた
(神託で聖女と認められたからって、彼女じゃ直ぐに音を上げそうだけど…?)
(なまえ)
あなた
それでは、すぐにでもこの国から出ていきましょう
(なまえ)
あなた
(まぁいっか!取り敢えず、このバカ王子とは婚約破棄できたし)
(なまえ)
あなた
(それになにより────)
(なまえ)
あなた
(国外追放?喜んで!これで私は晴れて自由の身だわ)
あなたは王国領土の辺境地域に住む貧乏貴族の家の生まれだった。

彼女の人生が変わったのは、幼少の頃、聖なる力に目覚てからだ。

半ば強引に神託を受けさせられ聖女に認められると、両親は喜んで彼女を王都の教会へと売った。

それから、なんやかんやで王子の婚約者となり、将来妃になるために必要な知識やマナーを強制的に身につけさせられ、聖女の力の使い方や仕事内容を叩き込まれて今に至る。

ずっと、王都から出たことがなく籠の鳥だったため、国外追放は彼女にとって旨味でしかなかった。
(なまえ)
あなた
私が居なくなった今、ユリア嬢かのじょの力だけでこの国を護れるといいわね
(なまえ)
あなた
少し心配だけど、国外追放になったわけだし今を楽しみましょ
(なまえ)
あなた
さよなら、ウェヌス王国
まずは、隣国に行きましょうかね
婚約破棄と国外追放を言い渡されたあなたは、すぐさま荷物をまとめて、城下の住民達に気づかれぬよう王都を出た。

そして、

この国がこの先、数ヶ月足らずで衰退の道を辿ろうとは誰もが思わなかっただろう。