照史side
淳太君の部屋に連れられて、
きっと"ええこと"してくれるんやろうなって思う
勢いよくベッドに突っ込む
これでも、頑張って誘ってんねんで?
俺の思いが伝わったのか、
ベッドに座りながら俺の事見つめる
なんや、それなら簡単やん
って思ったら。
淳太君が持ってたのは、無線の玩具
ほんで、淳太君に玩具入れられて、ムズムズしながら階段を降りる
リビングに入ると、あなたがお出迎え。
みんなの気を引かないように、淳太君のバッグを探す
その時、
"ブブブーッ"
振動が始まった
最悪なタイミングで崇裕が近付いてくる
あかん、バレるって、!
ササッとあなたの方に移動する
あいつ、感鋭いから……心配や
と言って、俺を廊下に連れ出す
そんな時、
振動の強さが増した。
そう言って、俺に淳太君のバッグを渡す
あなたがリビングに戻って行くのを見届けて、階段を駆け上がる
スイッチをMAXにするのが見えた、
と、同時に、今までとは比べようのない振動が中に響く
と言って、俺をベッドまで運ぶ
淳太君の唇が触れ、無駄に音を立ててキスを交わす
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。