第6話

6.
2,884
2020/05/06 21:34
病室に着くと 、
なかなか手を離してくれない
伊野尾慧
伊野尾慧
雄也 、手離してくれる ?
髙木雄也
髙木雄也
やぁや
離そうとすると 、ギュッと握ってくる
伊野尾慧
伊野尾慧
大丈夫だよ 、ここにいるから
髙木雄也
髙木雄也
ほんと ?
うるうるした目でこちらを見ている
この目で見られたら 、俺だってイチコロだ 笑
伊野尾慧
伊野尾慧
うん 、
'' じゃあお膝乗る? '' と誘うと 、
すっと手を離して膝の上に乗ってくる
いくら退行してても大人だから重い 汗
ガラガラッ
有岡大貴
有岡大貴
よっ !
髙木雄也
髙木雄也
だいきくん !
片付けを終えた大ちゃんが戻ってきた
伊野尾慧
伊野尾慧
片付けありがと
有岡大貴
有岡大貴
おぅ
雄也のベッドサイドに座り 、
点滴の用意をしている大ちゃん
有岡大貴
有岡大貴
慧くんの膝の上どう ?
髙木雄也
髙木雄也
気持ちいいよ 〜
有岡大貴
有岡大貴
僕の膝の上も気持ちいいよ ?
髙木雄也
髙木雄也
やだ 、けいくんがいいの !
有岡大貴
有岡大貴
そんなぁ
伊野尾慧
伊野尾慧
はははっ
伊野尾慧
伊野尾慧
雄也 、さっき点滴取れちゃったから
新しいのしようか
髙木雄也
髙木雄也
いたいの 、や
有岡大貴
有岡大貴
嫌だね 〜、でもすぐ終わるよ ?
頑張ってみよう ?
伊野尾慧
伊野尾慧
僕の膝の上でいいよ 、
頑張ってみない ?
髙木雄也
髙木雄也
ん 、
わずかに頷いたのを確認して 、
素早く準備をする
有岡大貴
有岡大貴
雄也って 、血止まりずらいっけ ?
伊野尾慧
伊野尾慧
そうだった 、じゃあ右腕にしようか
利き手にはあまりしたくないけど 、

左腕には包帯が巻かれているので
利き手である右腕にすることにした
伊野尾慧
伊野尾慧
大ちゃん 、お願い
有岡大貴
有岡大貴
はーい
髙木雄也
髙木雄也
っ 、
白衣をギュッと握っている雄也

痛いの嫌だよね 、
栄養の点滴だから
しないといけないんだ ...
伊野尾慧
伊野尾慧
雄也 、大丈夫だよ 。力抜いてね 〜
有岡大貴
有岡大貴
すぐ終わるからね 〜
髙木雄也
髙木雄也
んんっ 、
有岡大貴
有岡大貴
はい 、終わったよ 。
じっとしてて偉いね 〜
髙木雄也
髙木雄也
ふぇ 、痛かったぁ 涙
伊野尾慧
伊野尾慧
偉かったね 〜、よしよし
頭をポンポンと撫でてやる
髙木雄也
髙木雄也
んっ 、
有岡大貴
有岡大貴
それじゃ 、もう行くね
髙木雄也
髙木雄也
だいきくん 、ばいばい
フリフリ と手を振る雄也
有岡大貴
有岡大貴
じゃあね
大ちゃんは 、ひと仕事を終えて
ナースステーションへと戻っていった

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