第4話

soda
585
2021/12/10 13:19
男子生徒
男子生徒
おい山田、あんま調子乗んなよ
威圧感のある声が響く。周囲の華やかな

ざわめきは止み、怯える空気が落ちた。

彼らはどうやら生徒達から恐れられている上級生グループらしい。
男子生徒
男子生徒
なんだその髪色は?
男子生徒
男子生徒
オレらより目立ってんじゃねぇよ!
山田涼介
山田涼介
……
涼介は眉一つ動かさない。

意図の読めない瞳でじっと彼らを見つめ返す。

上級生達は怒りを募らせ顔を赤くした。
男子生徒
男子生徒
なんだてめー
男子生徒
男子生徒
そうだぞ!まずその態度をだなぁ


そのときだった。涼介がペットボトルを振り出した。

無言のまま蓋を回すと、プシッと小気味よい音がたち───



男子生徒
男子生徒
おわ!!
上級生らへ向けられたペットボトルの口からは勢いよく白い泡状になった中味が吹き出した。




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