ここは『私立星華学園高等学校』
ここには普通の人とは違う……いわゆる
「魔法使い」の力を持つ者が通う学校だ
……そう、私も「魔法使い」
するとギイッ……と重たい音を立てて門が開く
門をくぐろうとしたその時
『あなた』
後ろから優しくて透き通った…でもちょっと低い声が
聞こえる
その声が聞こえる方を振り向けば
親友で…私のよき理解者の美月がいる
「どやぁ!」っという効果音が付きそうなほどの
大きな声が響く
そう言って私達はコツンッというローファーの音を
響かせ門をくぐる
それと同時に強い風が吹き、桜の雨が降り出す
それはまるで私達の学園生活の始まりを祝福しているようだった
今日から……今日から新しい学園生活が始まるんだ
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Episode.0 ーENDー
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。