第16話

第15話
653
2019/07/23 13:17
 











〜週末〜





あなた

ふぅ…



少し早く出ちゃったかな…?



実はものすごく楽しみで…

って違う違う。

ちょっと早く家を出ただけだ、うん。








今日は私の家の前で待ち合わせ。






作間 龍斗
如月?



背後から私を呼ぶ声がした。

振り向くと高身長のカッコいい人がいた。



あなた

さ、さ、作間くん?

作間 龍斗
うん、そうだけど。

何か変なところでもある?
あなた

い、いえ!ありません!




私服が似合いすぎで、カッコいいなんて言えない。



作間 龍斗
そっか。



その後、作間くんは何故か私の全身を見回す。



あなた

あ、あの…

な、何かついてる?

作間 龍斗
いや。大丈夫だよ。
作間 龍斗
ただ私服が可愛いなと思っただけ。
あなた

へ?///

作間 龍斗
そんじゃあ、行こっか。


そう言って、作間くんは私の手を握り歩き出した。


あなた

え、あ、ちょっと!





完全に作間くんのペース。

私の心の中に無理やりでも入り込んでくる。




自分でもよく分からなかった。






作間くんと一緒にいれる喜びと、

やっぱり過去を引きずって拒絶する悲しみと、







その狭間で揺れ動く私は…






あなた

さ、作間くん!

作間 龍斗
んー?
あなた

最初はどこに行くの?

作間 龍斗
昼ごはん。俺、お腹すいた。
あなた

何食べるの?

作間 龍斗
着くまでのお楽しみ(*´꒳`*)
あなた

…そっか。



本当何考えてるか分からない。

本能のままに生きてるんだな、作間くんって。















〜レストラン〜




作間 龍斗
ここのレストランね?

オムライスがめちゃくちゃ美味しいの!
あなた

そうなんだ。

あなた

…オムライス好きだな。

作間 龍斗
え、如月も?
あなた

作間くんも?

作間 龍斗
そう。
作間 龍斗
お昼、ここにしてよかった。


何かよく分からないけど、嬉しいな。



作間 龍斗
何にする?
あなた

これかこれで迷ってるんだよね。

作間 龍斗
じゃあ、一個ずつ頼んで半分しよ。
あなた

え、でも…

作間 龍斗
いいのいいの。

今日は俺が誘ったから、

如月の好きなのにしよ。
あなた

…う、うん。わかった。

作間 龍斗
…すみませーん。






私が気にしてるのはそこじゃなくて…

半分ずつ食べるってことは、

間接キスになるってことだよね?





無理///







店員
お待たせしましたー!
作間 龍斗
ありがとうございます。
あなた

わあ…美味しそう。

作間 龍斗
ふっ(´∀`=)

お腹すいたし、食べよっか。
あなた

いただきます。

作間 龍斗
いただきます。

もぐもぐもぐ。

あなた

…ん!美味しい…

作間 龍斗
よかった。

美味しすぎてあっという間に半分食べてしまった。


作間 龍斗
あ、交換しよっか。
あなた

う、うん。



気にしすぎると変に思われるよね…


もぐもぐもぐ。

あなた

!!

あなた

こっちも美味しい。

作間 龍斗
半分ずつした甲斐があったね。
あなた

あ、ありがとう。

作間 龍斗
うん。
作間 龍斗
俺もよかったよ。
あなた

???

作間 龍斗
オムライス美味しかったし、

美味しそうに食べる如月見れたから。
あなた

!?

作間 龍斗
よし、じゃあ、映画行こっか。

また手を繋いで歩き出した。





待て待て待て。感情が忙しい。






そんな笑顔で言わないでよ。






あ、やばい。これ以上は戻れないやつだ。







これが踏みとどまるラストチャンス。





また傷つく前に。





Next…





更新遅くなってすみません💦

その分少し長めです👍

ゆったり読んでください🙏

☆・♡・フォロー・コメント是非🥺

プリ小説オーディオドラマ