肘を立てて頭を支えて
隣で横になるあなたを見てつぶやいた
▽シルク side
最近になって、
あなたを大切にしなきゃと
強く思うようになった
今まででいいと思う自分と
もっと俺らがしなきゃいけない事が
あるんじゃないかって葛藤と
腕まくらに変えて
小さく丸くなるあなたを抱きしめた
しばらくすると
あなたの寝息が聞こえてきた
寝息が聞こえ始めてから
もうすぐ20分が経とうとしていた
時折小さく声を漏らしながら
寝返りを打つあなたが気になって
寝られそうにもない
▽シルク side
は、ちょっと、待て
何がすき?おれ?
いやでも寝てんだよな…?
あー、もう。
そう返すと
あなたは「ふふっ」と笑って
少し抱きつく力が強くなった気がした
それに返事が返って来ることもなく
しばらくして
シルクも眠りについた
朝
目を覚まして隣を見ると
両肘をついて手にあごを乗せて
シルクを見つめるあなたがいた
んーっと背伸びをして
二人とも身体を起こした
※PMPM(ぽむぽむ)は架空のyoutuberです
※リョウとショーゴの男性2人 構成
※歳はあなたと同じくらい
ギシッと音を立てて
ベッドから立ち上がった
座ったままのあなたが名前を呼ぶ
あなたからの返事はなくて
気になって振り向いた
振り向くと同時に
抱きついたあなた
それには答えず
静かに見上げて
シルクの両頬に手を添え
少し背伸びをして、キスをした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。