第56話

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2022/11/20 15:01


▽ シルク side 



あれから数日経って

YouTubeでｳｵﾀﾐさん達にも

結婚を報告した。



今まで〝親戚ちゃん〟として

登場して結果的に嘘をつく形に

なってしまった事を謝罪して



これからは、シルクの〝嫁〟として

動画にも登場させてほしいとお願いした。



アンチが数名いたけど、

みんな、快く受け入れてくれた。

ほんとありがたい。

マサイ

よかったな〜

ンダホ

まあ、いずれ
こうなる気はしてたけど！

モトキ

俺も。
あー、あなたがシルクの嫁かぁ。

ぺけたん

ずるい〜…

ンダホ

ねえまさかそれって、
あなたに対してじゃないよね？w

ぺけたん

俺あなたもシルクも好きだよ？

モトキ

笑笑

マサイ

なんなのまじで笑

シルク

なんの話しだよ笑


それからの動画は

あなたのファンも一定数ついてきて

セカンダリにソロ動画も出したりしてる。



中には熱烈なファンとか

性的な目で見るファンがいたりで、

俺としては複雑な部分もあるけど…



んで、

そこにももちろんアンチはいるわけで。

あなた

ねぇ、またブスって書かれてる…！

シルク

眼科行けって返事してやれ

モトキ

性格悪いですか？って返信しな笑

あなた

え、だめだよね？え？

モトキ

笑笑

ンダホ

さすがに…ね！あなた、笑

あなた

うん？

シルク

笑笑

平凡な日が続いていたある日のこと。



シルクと俺とマサイで

いくつか前の動画のコメントを見返してると

気になるものがあった。

モトキ

ねえ、これ見て

－－－－－

嫁ちゃんいつも可愛いね。
甘いものが好きなんだね。
今度渡しに行くからね。

－－－－－

マサイ

んー、ちょっとストーカーちっくな
感じがしないでもないね。

モトキ

ね、他とはなんか違うよね。
シルクはどう思う？

シルク

きもいな、笑
まあ、なんかあれば守るだけ

マサイ

そうだね、名前だけ覚えとこ

モトキ

〝なお〟…だね。
みんなで注意しとこう。

シルク

ん。頼むわ。


 日付は変わり、

モトキとあなただけが休みの日。


車を走らせて、〇〇に着いた。

モトキ

今日は俺と二人ね、
これから撮りにいくよー。

あなた

うん、あの辺だよね？
アイス食べてもいい…？

モトキ

もー、スイーツ企画なのに
先に食べちゃうの？笑

あなた

だって…食べたいんだもん…笑

モトキ

笑笑


そう、今日撮るのは


〝あなたソロ企画〟
〇〇のスイーツ食べ尽くしてみた


とかいうまったり動画だ( )

モトキ

じゃあ、一番小さいやつにしなよ！

あなた

うんっ！( にこにこ )

モトキ

( 小声 )あーかわいい。笑


▽ モトキ の 心


親友の嫁さんでも、

永遠の推しだから！←

モトキ

じゃあ、あそこから回ろっか

あなた

はーい。

モトキ

撮るよ〜3、2……

あなた

…はいっ、シルクの〜嫁です🖖
今日は〇〇のスイーツ
食べ尽くしちゃいますーｯ

あなた

てなわけで、まずはここの
たい焼きから頂こうと思いますｯ


そのあとも、

食べ歩きをしながら進んでいった。



しばらくして、

モトキはコンビニへ…

モトキ

あなた、ちょっと待ってて
コンビニ寄るー。

あなた

うん！待ってるねー。



5分くらいして戻ってくると

あなたの手には見慣れない紙袋があった。

あなた

おかえり〜

モトキ

あなたそれ、買ってたっけ？

あなた

ううん！さっきね、
「ファンです頑張って下さい」って
くれたんだー ( にこにこ )

モトキ

そうなんだ…中身はなんだって？

あなた

わかんないけど、食べ物っぽい？
〝なお〟っていう
優しそうな男の人だったよ〜
初めて握手しちゃった…//へへっ

モトキ

(〝なお〟…どっかで… )
…そっか^^
帰ったらみんなと開けようね。
あと、袋は俺が持っとくから。

あなた

うんっ！
ありがとーｯ

あなた

あっ、次あれ食べるー！

モトキ

…はいはい。笑



無事に撮影を終えて

家に帰り着いた。

( まだみんなとシェアハウスにいます )

 

あなたは 疲れたようで先に寝てしまった。

モトキ

みんなちょっといいー？

メンバーを集めて話し出した。

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編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。