いやなんかね、今陽太に呼び出し食らってるんですよw
あ、部活はもう終わりましたーw
奏斗先輩帰っちゃたぁーーー……
もー!先輩と帰りたかったのにぃー
陽太からの話ってなんだし
絶対しょうもない話だよね←
早く話せよーーーーー!
『てかさ、ずっとだまってるけどなに?
早く行ってくんないかな?
私、奏斗先輩と帰りたいんだけど』
藤堂「………いっつも奏斗先輩」
『ん?』
藤堂「さくらはいっつも奏斗先輩ばっかでさ!」
『………は?』
藤堂「………俺、さくらのことが好きだ!
俺と、付き合ってください!!!」
『……ゴメン』
藤堂「……………」
『私が奏斗先輩のこと好きなの、知ってるよね?
知ってるなら、告白なんてしてほしくなかった。
もう、今までの関係ではいられないと思う』
藤堂「………ッ」
陽太、いきなり呼び出しといて告白?!
マジで意味わかんないんだけどあいつ
私が奏斗先輩のこと好きなの知ってんのに告ってきたよ、最悪
もう、幼なじみだけの関係じゃいられないよ…
仲良くできないじゃん、ふつーに接せられないじゃん………
ホント、陽太ってバカ………
今日の帰り、せっかく奏斗先輩に告白しようとしたのに………
明日こそ、絶対告白する………!!!
頑張れ、私!!!
陽太との関係、ホントにどうなっちゃうんだろう………
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。