12月15日、病院
ここでわたしはうまれた。
ママとパパもみんなもよろこでくれて
なんとなくうれしかった。
でも、ママとのじかんはすくなかったし
パパとのじかんはもっとすくなかった。
じぃじとばぁばがいつもそばにいて
わたしよりすこしはやくうまれたいとこが
ずっとあそんでくれてた。
しばらくしてほいくえんにはいった。
あたらしいともだちがたくさんできた。
こんなかんじでけんかするのもおおくて
でもなんでおこってるのかわからなかった。
しばらくしてせんせーとあやまりにきても
「またけんかしちゃうだろうな」
っておもってばっかりだった。
そんなまいにちにつかれてきて
もともとすきだったえほんを
ほいくえんでもよむことにした。
ほんをよんでいるあいだは
はなしかけられてもきづかなくて
しばらくどくしょをつづけているうちに
わたしのおともだちはいなくなっていた。



















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!