そう言って口元がニヤリと笑ったように歪む。
事実、ニヤリと笑ったんだろうけど。
ある墓石の前で手を合わせていた少年(同い年)が駆け寄ってくる。
反射的に僕は兄さんの後ろに隠れてしまった。
僕が自己紹介するより先に兄さんがしてしまった。
まぁいいけど。楽だし←
ニコッと笑う。
すごい。
この人、僕みたいに制御するためのものは何も身につけてないのに、あの宿儺相手に楽々自我を保ってる。
考えていることがわかったのか、兄さんは僕を見てフッと笑った。
まぁ、シスコン馬鹿兄さんは置いておいて。
そのあと面接に行くことになった。
歩いていくと、山の中のような場所に着いた。
学校…なんか雰囲気が好きかも←
ここ、東京都立呪術高等専門学校は日本に二校しかない呪術学校の片方…らしい。表向きとしては私立の宗教系学校として成り立っているらしい。バレないのかな…(((
あぁ、そういえば悠仁クンは伏黒クンに助けて貰ったんだっけか。
キュッと手をむすんで、必死で訴える。
やっぱり兄さんは不満そうに口を尖らせた。
悠仁クンはと言うと、僕のことをジッと見つめていた。何も言わないまま。
すると、何処かから声がした。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!