無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第31話

食べきった棒アイスをこちらに見せる彼女。そこにはご丁寧に「はずれ」と書いてあった。
あなた

ゾムは?

まだ二口程度残っていたが、一気に口へ含んでその結果を見る。
zm
…残念。俺もはずれやったわ
あなたと同じ文字が書いてある棒を見せ、コンビニに備え付けてあるゴミ箱へと捨てた。もうコンビニに用はない。あとは帰るだけ、と思っているのはあなただけだけど、俺にはまだやることがある。

でも、いつまでたってもその勇気が出てこない。いや待って…別に今日じゃなくてもええよな?これから先、タイミングはいつだってある。来週には文化祭を控えているし、地域の夏祭りやクリスマス…ってなったら受験でそれどころちゃうか。

受験が終わってからもまだまだチャンスはある。でも、俺は自分のことをよく知ってる。二年生の時に初めて同じクラスになって、他の女と違う好きがあなたに向いていると認識したのは体育祭の日。

そうやって先延ばしにしてきた結果、今日の今日まで何も言えずにいた。
zm
なあ、あゆ
あなた

ん?

角を曲がればあなたの家が見えてくる。角を曲がる前に、彼女を止めた。
zm
…来週、頑張ろうな
あなた

そうだね。最後の文化祭だし

そう、最後やから。頑張らんと。
あなた

それじゃ、

zm
ま、待って
再びあなたを呼び止める。好き、ずっと好きでした。付き合ってください。
どれから言えばいい?どこが好きとか、そういうことから?そもそも、何て告白する予定やったっけ?好きって伝えた後は?付き合うってなる?俺はあなたとどうなりたいん?
あなた

ぞむ?

気持ちは分かってる。でも、それをどう言葉に表現したらいいのかが分からない。ストレートに好きと伝えるのは恥ずかしい。俺の柄じゃない。いや、こんな場面で柄とか言ってる場合なん?
zm
…わ、悪い…
あなた

いや…何も悪くないと思うけど…

そうやんな、悪いことちゃうねん。でも、悪いことをした時に悪事を白状するよりも、今の方がよっぽど緊張する。鳴りやまない心臓に、いくら静かにしろと言っても聞きやしない。
あなた

ゾムどうかしたの?暑さでおかしくなった?

それは彼女なりのジョーク。でも、本当におかしくなってたと思う。
zm
…言いたかったことあってん、ずっと
ただ、俺はおかしいんだと思うことで、なんだか冷静になれた気がした。

自分の今の状況を第三者視点で見つめることができ、ああ、ほんまに俺はおかしくなってんねんなーと状況を整理できた。