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第40話

osmn
あなた!
足なら自分の方が早い。でも、追いつけなかった。人混みをかき分ける必要があったから。彼女はそのまま教室の中に入り、生徒控室のような密閉された、ただカーテンと布で仕切られただけの空間に入る。自分もそこに入ると、空間の隅で蹲るあなたと数人の女子がいた。
モブ
ちょ、オスマン。どうしちゃったの?一緒に休憩行ってたんでしょ?
osmn
せやけど…どうしたん…?
ちらと覗かせた顔に、思わず息を呑んだ。

泣いてる?
モブ
あなた、ここに入った瞬間から泣いてたんだけど
モブ
何かあったの?
いや、知らん。だから、その理由をあなたに聞くことにした。
osmn
…あなた?お化け屋敷怖かったん?
彼女の目線に合わせるように、なるべく姿勢を低くして話しかける。身体に触れることに抵抗があり、両手を地面につけたまま。
モブ
は?あなた、お化け屋敷怖くて泣いたの?ちょっと、やだー!高校生でしょ?しっかりしなって!
笑う女子とは裏腹に、あなたはまだ俯いたままだ。
あなた

うん…ごめん…

一言も逃すもんかと耳を澄ませていたら、あなたがぽつりと漏らした。それは、謝罪の言葉。
モブ
よし、じゃあ、オスマンはホール戻って、あなたはキッチンね
それから彼女はゆっくりと立ち上がり、自分とは別方向のキッチンへと向かっていく。一体何があったのか。あれだけ離さないでと言った手を、どうして自ら離してしまったのか。俺はずっとずっと、そんなことを気にしながら後半の接客を続けていた。

***
zm
あなたー、おるー?後夜祭一緒行かん?
文化祭最終日、その日は後夜祭があった。片付けを終わらせ、あとは着替えるだけ、という時にゾムが教室へやってきた。人もまばらな教室では、誰も彼らを茶化すような人はいない。
あなた

…ごめん、ちょっと気分悪くて…帰ろうって思ってて

別に後夜祭は必ず出席しなくてはいけないものでもない。帰る人もいるが、そのまま後夜祭を楽しむ者の方が多い。

昨日からずっとこの調子だ。塞ぎ込んだままのあなた。理由を聞いても、「何もないよ?」と貼り付けたような笑顔を見せるだけ。聞いてほしくないんだろう。そう思って深く問い詰めたりしていないが、気になって仕方がないのは事実。
zm
行かんの?そっか…じゃあ、一緒帰ってもええ?
あなた

ごめん。…寄るところあるから

見かねてその会話に入ろうとした時だった。ゾムが「ゴミついとるで、ここ」と言って肩に触れようとする。