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第30話

あなた

あ、

zm
ん、な、なに?
スマホをこちらに見せるあなた。
あなた

このアイス、あたりとかあるんだね

zm
へー…ほんまやな
まあ、知ってたけどな。ぺりぺりと剥いたアイスの袋には、「あたりが出たらもう一本!」と書いてあった。
あなた

当たったらどうしたらいい?ゾムに渡す?

zm
なんで?
あなた

だって、ゾムのお金だから

変なとこ律儀やな、こいつは。
zm
ええよ。あなた食べたって
彼女持ちの世の男子高校生は、どうやって女の子に告白したん?あ、あっちから告白してきたってのは論外で。

どういうタイミングでやったん?こののんびりとした空気をぶったぎってまで、好きやで!って言うもんなんやろか。
あなた

学園祭どう?進んでる?

zm
ぼちぼちやな。手伝わん奴もおるから、進み遅い時もあるし
今日も、教室の隅の方でスマホゲームをしている奴に「ちゃんとやってよねー」と女子が怒っていた。「ゾムくんからも言ってよ」と言われたので一応形として「ちゃんとしといた方がいいと思うで」と言っておいたが、俺はなんとなくそいつらの気持ちが分かる。

結局学園祭なんて、楽しい奴は楽しいし、つまらない奴はつまらない。
学園祭が楽しいと思える奴らは、普段からクラスのコミュニケーションが活発で、最高の仲間と最高の物を作って、最高の思い出にしよう!なんて思ってるはずだ。

それは、クラスの誰一人として欠けちゃいけないし、その空間を、時間を作り出した自分に酔いたいだけ。しかし、そういうのが苦手な奴らってのはたまったもんじゃない。
思い出の美化のダシに使われ、働け、ちゃんとしろと言われるばかり。

こんなことクラスの女子に言ったら反感買いそうやけど、実際そうやろ。だから、教室の隅でスマホをぽちぽちいじっている奴らに強く出れないのだ。
あなた

こっちはなんとかなりそうだよー。明日、衣装合わせするんだけどさ、オスマンの…あ、オスマンっていつもの私の友達ね?

zm
知っとるよ
あなた

その子の衣装だけ、家庭科部の子がちゃんと作ってくれてさー…ほら、背大きいから男装用のベストが女の子用のじゃ入らなくて…

zm
あなたは裏方やったっけ?
あなた

そうだよ

zm
お似合いやな
ニシシと笑ってからかうと、「そういうこと言わないのー!」と肩のあたりを軽くなぐられた。
あなた

…あー…私、はずれだったよ