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第5話

一列ずつ黒板の前に立ち、それぞれの役割が描かれている下に名前を書いていく。圧倒的に男子はキッチンに回っていた。確かに無理だよなー…私が男だったら、女装したいだなんて思わない。次は私の列の番だ。男装もいいけど、どちらかというと裏方に回りたい。オスマンはどうするんだろう?なんとなくオスマンもキッチンにしそうな気がする。絶対に抽選になるだろうけど、私はキッチンに名前を書いた。それからオスマンの列になり、彼女もキッチンへ名前を書く。
モブ
キッチン多すぎるんで、抽選にしまーす
キッチンの欄に名前を書いた人のみ、紙が配られる。そこに名前を書き、男子と女子に分けられた。
モブ
じゃあ、女装接客に移ってもらう人の名前読むよ
それぞれの名前が書かれた紙は袋に入れられ、その中から委員長が何枚か紙を引く。紙に書かれた名前を最後に読み上げると、教室からは落胆の声や笑い声が聞こえてきた。名前が呼ばれる度に一喜一憂する男子達は見ていて飽きない。

女装する男子の名前が呼ばれた後は、男装する女子の名前だ。女子の名前が書かれた紙を数枚引き、委員長が読み上げる。
モブ
それから…オスマンさん。以上が男装でよろしくー
あーあ、オスマンは接客側に回ってしまった。
あなた

[残念だね。一緒にキッチンやりたかった]

チャットアプリにそう流すと
osmn
[私もだよ。でも、休憩時間に一緒に色々行けるんちゃう?]
と返ってきた。確かに、休憩は重なりやすいかもしれない。
あなた

[オスマンの男装とか、絶対可愛いでしょ]

目鼻立ちが綺麗だから、可愛いよりも格好いいかもしれない。
あなた

[やっぱりカッコイイかもしれないね。可愛いよりも]

彼女から返事が来る前に送ると、
osmn
[そう言ってもらえると嬉しいわ。頑張るな]
と返ってきた。ホームルームは終了し、私もオスマンも部活へと向かった。

*side os*

俺には幼馴染がいた。まだ幼い時、隣に越してきたのがあなただった。挨拶にやってきた時、彼女は俺に言った。

「おにんぎょうさんみたい」
最悪な言葉だ。反吐が出る。目をくりくりとさせながら、俺にそう言った彼女に本当は言葉を返してやりたかった。
あなたの方がお人形さんみたいやな。

って。
osmn
…おはようございます
おはよう、オスマン。少し待っててね
リビングに降りると、母さんが朝食の準備をしていた。制服を着て髪を整え、椅子に座って待つ。階段を下りる音がする。母さんは急いで手を洗い、エプロンをしまって席に着いた。