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第27話

ただ、箸と器がぶつかる音がするだけ。よく噛んで、飲み込んで、父さんよりも遅くご飯を終わらせる。父さんが立ち上がったら夕飯は終わり、母さんが片付けを始め、父さんは風呂へ入り、終わったら俺が入る。その後は父さんは書斎へ行くか、リビングでニュースを観るか夕刊を読むかする。母さんは最後に風呂へ入り、明日の朝ごはんの仕込みを始める。俺は風呂から上がれば、そのまま自室へ籠って朝までトイレ以外で部屋の外へは出たりしない。
osmn
はあ…
唯一この時間が自分に許された自由だと思っていた。長い髪は頭の下の方で結って団子にし、ジャージに着替える。

家では基本的に私服でいなくてはならない。しかし、部屋の中では母さんに買ってもらった男物のジャージを着ている。

上は少し緩めのTシャツ。スカートを履くよりも、こっちの方が落ち着く。俺はやっぱり男なんだと納得せざるを得ない。

それはこういう格好のことだけでなく、今日のことだってそうだ。思い出したのはあなたのこと。ブラウスに透けた下着が、やけに脳裏にこびりついたままだ。

剥がそうとしても取れやしない。それはそうだ、好きな女の下着を見たのだから。男なら当たり前の反応やろ?着手しようとしていた勉強は一旦置いておいて、俺はベッドに仰向けになって寝転がった。