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第15話


春と夏の間にだけ吹く、生暖かい風が髪をさらっていった。ゾムのネクタイも俺の髪とあわせて、ゆらゆらと揺れる。
osmn
…知らん…
どれだけの言葉を押しのけ、この言葉が出てきたか分からない。

自分で聞けや、俺が知るわけないやろ、そんなに仲良くしといて何も知らんのか?結局お前らの仲なんてそんなもんや。
それを聞いてどうするん?あなたの事が好きなん?奇遇やな、俺も好きやで。ずっと、ずっと前からあなたのことが好きやから、気持ちは分かるけどな。
zm
そっか…す、きな奴とか、
osmn
それも知らん
zm
大人しそうな顔して、意外とハッキリ言う奴やな、オスマンって
見た目で判断したらええことないぞ?
osmn
話それだけやったらもう戻るで。あなた残してきたから
背中を向け、図書室に戻ろうとした時だった。
zm
俺、今度あなたに告白するわ!俺が好きなこと、絶対に言わんといてな!
振り返ってあいつの顔を見る余裕なんて、俺にはなかった。
*side あなた*
あなた

三年の学園祭ってさ、結構体力と精神力使うね…帰ったらすぐ寝ちゃうんだけど

osmn
せやなー。もう、学園祭なんてサボってもええんちゃう?
あなた

はは、オスマンらしからぬ発言だね!ダメダメ、お母さん言ってたもん。高校の思い出は一生ものになるって

ベランダの柵に寄りかかり、購買で買ったアイスを二人で食べながら反対の校舎を見ていた。


もう一年もしないうちに、この学校とはさよならだ。たった三年通っただけでも、こんなに愛着が湧くもんなんだ。
ちらと横目でオスマンを見れば、アイスを咥えながら彼女もまた向こう側を見ていた。私は反対側で廊下を走っている一年生の男子を見ている。元気だなー…。

オスマンの目には何が見えてるんだろう。背の高い彼女のことだから、きっと私とは色々と視点が違ってくるんだと思う。

それにしても綺麗な横顔だ。たまに見える綺麗な緑色の瞳は人を惹きつけて離さない。女の私が、彼女にドキっとしたことは何度かある。

***

高校二年の秋、三年に一度の体育祭が我が校で行われた。一年生から二年生まで、それぞれ各クラスに別れて点数を競う。

私はその時、二年三組だった。だから、一年三組、三年三組が同じチームになる。オスマンは何組だったかな…緑のハチマキをしていたから、確か六組だったかな…?私達は黄色のハチマキをしていた。

そのハチマキはまだ部屋の中に飾ってあって、皆で「頑張るぞ!」とかメッセージをハチマキの裏に書いたもんだ。