第28話

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2020/04/04 03:47
ごめんな、あなた。俺はほんまにどうしようもない男やわ。
あなた

[あと、明日の放課後って空いてる?部活終わってから]

osmn
[空いてるで]
どこかご飯でも行こうとか?そんなことを考えているとあなたから新しいメッセージが入る。
あなた

[ゾムに告白された]

osmn
…は…?
*side zm*
zm
あー…ごめん
モブ
あれ?ゾムくん
あなたのクラスへ行くと、既にホームルームを終えていて、ほとんどの生徒が部活へ行っていた。教室に残るのは帰宅部、もしくは文化祭実行委員の奴ら。
俺は帰宅部の女子に声をかけた。
zm
あなたおる?あ、部活行ったか…
モブ
そうみたいだねー…さっき鞄持って音楽室の方行ったから、多分そうだと思うよ。何か伝えとく?
気を利かせる女子。
zm
いや…大丈夫。自分で言うわ
こんな大事な言葉、言伝で頼めるわけないやろ。

***
あなた

あ、ゾム?

昇降口であなたを待っていると、同じ部活の友達と思わしき奴らとやってきた。こちらに気付いた彼女が俺の名前を呼ぶ。

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