ベッドの中
抱きしめられたまましっとりと唇が重なる
唇が重なる直前に見た
色気のある瞳を伏せ、顔を寄せてくる先生に
身体がズクンと熱を持って疼いた
キスを交わしながら
少し身体を起こした先生が
横たわったままの私の上に覆い被さるようになって
逞しい両腕に心も身体も閉じ込められる
覆い被さる先生の適度な重さを身体に感じて
たまらなく幸せ
軽いリップ音を立てながら
繰り返されていた口付け
先生の舌が唇に触れて
くちゅり…とそこを割って中に入り込んでくる
あぁ…
溶けそう
キスだけで
奥の奥までとろとろに溶けちゃいそう
なんで先生のキスは
こんなに特別なんだろ
はぁ…っと熱い吐息を漏らしたタイミングで
うっすらと閉じていた瞼をあけると
妖艶な瞳と視線が交わった
先生の髪に両手を差し込んで
溶かされて高揚した顔でボソっとそう伝えたら
なんて言いながら
また私の唇に甘いキスをひとつ落としてくる
コツンと優しくお互いの額があたる
こんな時まで嫉妬心や独占欲が出てしまう
過去に先生に抱いてもらった女の人達にまで
嫉妬心を燃やしていたらキリがない
わかってるけど
でも
やっぱり嫌なんだもん
先生の全部が
私だけのものになってほしい
どうしてもそう思ってしまうから
額を寄せたまま
鼻がつきそうな距離で先生は緩く微笑んでる
クスリと色気のある表情で笑いながら
先生の大きな手が
服の中に滑り込んでくる
それを聞いた先生のもう片方の空いた手が
私の首筋を撫でる
緩く首を傾げている
服の中
身体を這っていく大きな手
背中に回ったその手が
いとも簡単に片手でブラのフォックを外した
首筋に唇が寄せられて
先生の髪が頬にあたる
そこへ下から上に舌が這っていった時
また深く唇を奪われた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。